水戸は序盤から狙いどおりに試合を進め、再三C大阪ゴールを襲いながらも、55分に不運なPKを献上して先制を許すことに。「PK以外ほとんどチャンスを与えなかった」(新里)にもかかわらず、自分たちのミスから失点を許してしまう。そこまでは今季の水戸によくあるパターンだった。監督が代わっても流れは断ち切れないのか。水戸に暗雲が立ち込めた。
しかし、「いつもより一層声をかけ合った」(馬場)ことにより、気持ちを落とすことなく積極的な姿勢を保ち続けた。「疲れてもコンパクトに維持できたし、そこから良い攻撃ができた」(馬場)。終盤、足が止まり、中盤が間延びしたC大阪を圧倒。そして81分には馬場のクロスをDFの裏で受けた田向がゴールに流し込んで同点に追い付く。その後も水戸が猛攻をしかけ、決定機を築いたものの、逆転ゴールは奪えなかった。勝利を逃したとはいえ、監督解任のショックを乗り越え、水戸らしいアグレッシブなサッカーを90分とおして体現できたことは今後の自信になるだろう。浮上の可能性を感じさせた。
一方のC大阪も、けが人続出、外国籍選手の退団、代表選手の欠場という苦境の中、最低限の結果を出したことは収穫。ともに意義ある引き分けと言えるだろう。(佐藤 拓也)