序盤、試合のペースを握ったのは徳島。左サイドの攻防で先手を取り、佐々木陽と藤原が積極的に攻め込む。サイドからのクロス対応は徹底されている讃岐だが、「そこが前半はあまり良くなかった」と敵将をも悩ませる攻撃の起点を作った。
しかし、讃岐はハーフタイムにきっちり守備の修正を行い、後半はチャンスを作らせなかった。そして、流れを呼び込んだ讃岐は51分に決定機を迎える。右サイドでアンドレアがキープし、永田がペナルティーエリア付近で受けると狙いすましてシュートを放ち先制。先制した讃岐は67分に武田を投入し、[5-4-1]にシステムを変更。必勝パターンに入ったかに思われたが、ここから試合が大きく動く。徳島は85分にセットプレーから福元が決め、88分には広瀬陸がこぼれ球を押し込み瞬く間に逆転に成功。試合をひっくり返す。しかし、これで試合は終わらない。今度は終了間際に讃岐の藤井が同点弾を決め、終わってみれば勝ち点1を分け合う結果となった。
劇的な結末となった初の東四国クラシコ。両チームとも素晴らしい試合を演じたが、忘れてはいけないのは“真のMOM”の存在。それは、香川県から詰め掛けた約1,100人の讃岐サポーターだ。試合前から試合終了まで、どんな状況でも讃岐の後押しを止めなかった。素晴らしい応援を最後まで続けた讃岐サポーターを称えたい。(柏原 敏)