この試合を最後にオーストリア1部のザルツブルグに移籍する奥川。前半は持ち味のドリブルで左サイドからチャンスを作った。ただ、34分、アウェイの横浜FCが直接FKで先制に成功する。寺田は「『いかせてくれ』って気持ちが入っていた」とキッカーの松下の気迫を代弁。GK山田のポジショニング、壁の位置を考慮した松下の右足はゴールネットを揺らした。
後半立ち上がりの横浜FCも電光石火だった。松下は「なぜあそこに」と寺田の動き出しに感嘆の声をあげる。「監督からは常に『スペース』と言われている」と話す寺田が京都の内田の背後でボールを引き出し、そのクロスに小池が頭で合わせた。反撃に出ようとした京都の出鼻を挫く価値ある一撃だった。
終盤に1点を返した京都。ただ、和田監督は「1点を返すのが精一杯」と心境を吐露し、奥川も「もっとやらないといけなかった」と悔やむ。後手の展開でロングパスが増えた京都は自分たちの形を最後まで見いだせなかった。
横浜FCのミロシュ・ルス監督は「分析に伴った結果が出た」と感無量のコメントを残す。大久保というターゲットマンと前線の連係が機能した横浜FC。守備でもスキを作らず、今季初の連勝を飾った。(小野 慶太)