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J1リーグ 第4節
7/25(土) 18:30 @ メルスタ

鹿島
2
1 前半 0
1 後半 1
試合終了
1
FC東京

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常勝軍団復活を託されたのは石井正忠

2015/7/24 14:32

■鹿島アントラーズ
闘う鹿島。本来の姿を取り戻す戦い
 忘れていた本来の姿を呼び覚ます。石井正忠新監督が最初に手掛けたのは“鹿島アントラーズ”の復活だった。ベースとなる戦術はトニーニョ・セレーゾ前監督から引き継ぎ、「個人の判断、個人の戦術の部分をどんどん高めていきたい」と話していた新監督。練習では、攻撃の選手が流動的にポジションチェンジを繰り返し、ボールを失えば素早く守備に切り替え、球際には激しく寄せる。在りし日の鹿島アントラーズの姿がそこにはあった。
 練習の目的や流れも明白だった。足を止めずにパス交換するパスワークに始まり、5対5のミニゲームでは2種類のラインを設定。攻撃側には動きながらゴールに迫ることを求めつつ、守備側にはラインの高さによって状況が変わることを繰り返し意識させる。それは、個人の判断力や戦術力を伸ばしたいという新監督の言葉どおりのモノだった。
 当然ながら、すべてがうまくいくわけではなかった。特に、流動的なポジションチェンジでは起点ができず、ポゼッションがままならない場面もしばしばあった。セレーゾ前監督時代の大味なスタイルが抜け切れていないときもあった。それでも、流動的にできるスペースへ柴崎がスルーパスを打ち込み、曽ケ端がよく通るコーチングで攻撃時から守備バランスを整え、ボールを失えば素早い切り替えから小笠原がブルドーザーのようにボールを奪い取る。ひさびさに鹿島らしい光景が見られた。何より、中盤の流動性は監督から求められたわけではなく、選手たちが「このメンバーなら」と自主的に選んだ攻め方だった。
 22日昼には、ファン・ソッコやブラジル人選手も含めた選手全員で決起集会を開催し士気を高めた。主将の小笠原は「みんな少なからず何かを感じたと思う。チーム一丸になれるのがこのチームの良さ。必ずここから上向きにする」と話した。
 闘う鹿島を取り戻す一戦である。(田中 滋)

■FC東京
太田らが欠場濃厚。苦しいのはFC東京も同じ
 鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督の解任について、FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督も「残念ですね。友人でもあり、彼は今まで日本で素晴らしい結果を残してきたので」と今回の一件について惜しんだ。現役時代はローマやサンプドリアでも活躍したセレーゾ氏。イタリア人指揮官にとっても当然馴染みの深い存在であっただろう。また、昨季以降、直接対決の際は記者会見でお互いの戦術や戦い方について称え合うシーンも繰り返されていた。こんなところからも両者が尊重し合っていた関係がうかがい知れた。残念ながら、今回はもう二人の対決は見られない。
 苦しい戦いが続く鹿島だが、対するFC東京も厳しい現状となっている。ここに来て、主力に負傷者が続出。前節・山形戦(0△0)では前半のうちに梶山と太田が負傷交代。後半、鼻を強打し朦朧としながらプレーしていた高橋は今週元気に練習しているが、今節は東、梶山、太田の3選手の欠場が決定的となった。特にこの3名は個の部分でもチームに違いを生む選手たちだけに、そろっての欠場は手痛い。
 そんな中、気を引き締めるような発言をしたのが米本だった。今節は梶山が不在となり、サイドハーフから本職のボランチでの起用が濃厚となる。「カジくん(梶山)が抜けて中盤は苦しいと見られるだろうけど、もう『誰かがいなくなったから負ける』なんてことは言われたくはない。その穴を埋めない限り優勝はできない。シーズン中の離脱は付きモノ。それでも勝ち点3を取れるかがチーム力だと思う」。
 2ndステージのFC東京には武藤嘉紀という看板選手がいなくなったことで、少々懐疑的な視線も送られる。米本は今回欠場する3選手だけでなく、武藤も含めた上での発言だったように思える。彼の言葉のとおり、踏ん張りどきに踏ん張れない限り、タイトル獲得は難しい。相手が苦手な鹿島だったとしても、ここで勝ち切ることが求められている。(西川 結城)

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