Feature 特集

スペインの強豪に善戦。夢の一戦でつかんだ収穫/鳥栖vsアトレチコ・マドリー

2015/8/3 14:57



選手交代で変わった流れ。鳥栖が同点に追い付く


 アトレチコ・マドリーのスタジアムへの到着が遅れ、キックオフも約10分後ろ倒しになった。予期せぬ事態だったが、結果的にそれが観衆の期待感と昂揚感をさらに高めることとなった。

 18分にコケのCKが「サッカーの歴史に残る素晴らしいシュート」とディエゴ・シメオネ監督が賞賛したようにファーポスト側に直接突き刺さり、Aマドリーが先制。超一流の技術を見せ付け、観衆を沸かせた。しかし、試合前の観衆の雰囲気とは裏腹にその熱狂が持続しない。Aマドリーは組織されたブロック守備を形成し、鳥栖もブロック守備で流れの中からは簡単にゴールを割らせない。似た特徴を持つがゆえに派手さを欠いた。プレシーズンマッチだっただけにもっとチャレンジしても良かっただろうが、それだけ鳥栖の守備が機能し、Aマドリーが“観光”でこの試合に臨んでいないということの証でもあった。

 そうしたこう着状態が続く中、試合を動かしたのは選手交代。多く選手が入れ替わったことでゲームバランスが変わり、後半の中盤以降は互いにチャンスを作り出す。その中で83分、田村が右サイドでガメスを抜き去ると鋭いクロスでオウンゴールを誘発。鳥栖が追い付くことに成功した。 試合はそのまま1-1で90分を終え、PK戦に。「若い選手にあえて蹴ってもらった」と森下監督はPK戦での最初のキッカーに若い鎌田、田村を並べたが、結果的には経験不足がPK失敗につながってしまった。若手二人が失敗した鳥栖に対し、Aマドリーは4人全員が成功。辛くもスペイン強豪クラブの威厳を保った。

 派手さはなかったが、球際などサッカーの原則の部分を重要視してきた両者のぶつかり合いは玄人好みとでも言うような、また違ったサッカーの魅力を醸し出していた。(杉山 文宣)

試合データ


プレシーズンマッチ
2015.8.1(土)19:15
鳥栖 1−1 アトレチコ・マドリー

【得点】
0-1 18’コケ(アトレチコ)
1-1 83’オウンゴール

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