■ベガルタ仙台
直近2戦の自信と修正。“良い守備から良い攻撃”
残留争いという危険地帯が近付いていた仙台だったが、この終盤で好転の兆しが見えてきた。
1週間で公式戦2試合に臨んだ10月の第3週では、14日の天皇杯3回戦・大宮戦(0-0の末のPK勝利)と17日の2nd第14節・清水戦(1◯0)でメンバーを大幅に入れ替え“総力戦”として挑み、いずれも無失点で勝利を収めた。
「全員がこの時期も気持ちを切らさずに取り組んだ結果」と渡邉監督は手ごたえを得た一方で、「だからこそ、緩むことなく、修正した上でさらに結果を出さなければいけない」と兜の緒を締める。
前節を無失点で乗り切ったが、「1年をとおしての課題である、ボールを奪ったあとのプレー精度」(富田)、「ボールを落ち着かせる時間を長く作って主導権を握ること」(リャン・ヨンギ)など、課題は残っている。無失点で満足することなく、その先の攻撃につながる守備にしなければならない。奪う位置の優先順位、奪ったあとに素早く切り替えて動き出すタイミングやポジショニングなど、この1週間で再確認すべきことは多い。直近2試合のメンバーが合流して最良の組み合わせの下で、“良い守備から良い攻撃”という形を発揮できるかが、勝利のカギだ。(板垣 晴朗)
■ガンバ大阪
ACL敗退からの切り替えは? 宇佐美の爆発が不可欠
「今季一番のプライオリティーを持ってやってきた」(遠藤)ACL制覇の夢は、広州恒大に打ち砕かれた。アジア王者と国内三冠を目指してきたG大阪だが、ACL敗退のダメージを引きずる日程的な余裕はない。前節、浦和に勝利(2◯1)したことで2ndステージ優勝と、年間順位によるチャンピオンシップ出場へ可能性は残した。しかし背水の陣であることに変わりはない。ACL敗退直後の会見で長谷川監督は言った。「チャンピオンシップに出て、なんとか日本の代表権を取って年末のクラブW杯に出場できれば」。開催国枠ではあるが、クラブW杯に出場するためにも、そして来年のACL出場権を獲得するためにも、リーグ戦での残る3試合は全勝あるのみだ。
中3日で臨む今節のポイントは戦術面もさることながら、少数精鋭のメンバーからいかに疲労のない顔ぶれを送り出せるかだ。昨季以降、仙台とは公式戦3分1敗で、一度も勝ちがないイヤな相手。広州恒大戦では連戦時のパフォーマンスを懸念され、ベンチスタートとなった宇佐美はさほど疲れが残っていないだけに、攻撃をけん引したい。今季の個人目標に掲げた得点王に関しても、川崎Fの大久保と3点差。仙台撃破に向けて、宇佐美の爆発は不可欠だ。(下薗 昌記)