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本田と香川を欠いた中盤は結果を残せず
合宿中に左ひざ裏を痛めた本田圭佑とブルガリア戦で腰付近を負傷した香川真司を欠く日本代表。[4-2-3-1]の2列目には右から浅野拓磨、清武弘嗣、宇佐美貴史の3人が並んだ。
攻守の切り替わりが激しい展開の中で、前から相手にプレッシャーを掛けてパスカットを誘発すると、攻撃に転じれば後ろからのシンプルで素早いパスから、清武を起点にコンビネーション攻撃をしかけた。宇佐美の左からのドリブル突破、浅野の裏への飛び出しという異なる特徴を生かしてチャンスに作っていった。
4分、清武から右ワイドで縦パスを受けた浅野が間髪入れずにクロス。これは宇佐美の手前でカットされたが、チームのコンセプトに彼らの持ち味が融合した攻撃だった。21分には、森重の縦パスを受けた宇佐美がカットインから鋭いシュート。これはCBにブロックされたが、その7分後には左サイドからドリブルでしかけ、正確なクロスを送り、清武のゴールをアシストした。直後に同点とされたが41分、今度は浅野に大きなチャンスが訪れた。宇佐美が再び左サイドでしかけ、スシッチの逆を取りながら外を追い越す長友にパスを送ると、浅野は長身DFの合間に入り込んで浮き球のボールに合わせようとするが、同時に絞ってきた左SBのベキッチにクリアされた。
後半に入ると、74分に宇佐美は小林祐希と交代。一方の浅野はいくつかチャンスを迎えたが、最後まで決め切ることができず。中でも後半ロスタイムにディフェンスラインの裏に飛び出しながら自ら打たず、手前の清武にパスを出してしまった場面は浅野本人としても後悔するところかもしれない。
宇佐美も浅野もオプションとしての可能性を高める試合にはなったが、本田と香川を欠く中で相手を圧倒するまでには至らず。チームに勝利をもたらすことはできなかった。(河治良幸)