奏功した横浜FC対策。上位対決は徳島が完勝
試合によって日替わりでシステムを変える徳島は、[ 4-4-2 ]の横浜FCに対し、2トップ2シャドーの[3-5-2]を敷いた。2トップが横浜FCのCB二人にプレスを掛け、2シャドーがダブルボランチをケア、そして「高い位置を取ってくるSBに僕や馬渡が行こうと」(広瀬)。その狙いがハマり、徳島はボールを失ってもすぐプレスに切り替え、ボールの行き先を限定し、最終的には複数名で囲んで奪い返して攻撃につなげた。そして攻撃では、守備時にボールサイドに寄る横浜FCの守備をしっかりと分析。左ストッパーに上背のない内田を起用し、その左足からのサイドチェンジを受けて広瀬がしかけた。「うまく味方が左に寄せてからサイドチェンジしてくれた」と、試合の流れを作った広瀬は言う。速く、大きな展開に横浜FCの守備ブロックが振られ、中央でマークがルーズになる場面が増えていった。22分の先制点、25分の追加点と、起点はいずれも右サイドから。横浜FCには1本のシュートも打たせず、「前半は非常に良かった」と、リカルド・ロドリゲス監督は手放しで選手を讃えた。
後半、横浜FCはカズに代えて津田を投入。藤井を一列上げて3バックとし、津田と野崎にイバのサポートと裏抜けをさせることで攻撃に出る。佐藤謙介や中里もフリーでボールを持てるようになり、前線のイバのキープからの展開や、敵陣でのFKから何度か決定機を作ったが、前掛かりになった横浜FCを襲った徳島のカウンターによる決定機の数のほうが多かった。終盤、横浜FCの大久保投入には内田から石井に交代し、さらにはセットプレー守備もにらみアシチェリッチまで投入するなど、42歳のスペイン人指揮官は最後までしっかりゲームをコントロールしてみせた。(芥川 和久)