兵働が1G1A、リマのJ初ゴール。J1残留争いの経験では甲府に一日の長
開幕前の順位予想の多くで降格候補の2トップに挙げられた甲府と札幌。同じ13位で迎えたJ1第5節の直接対決は、押される時間が多かった甲府が決定力で差をつけて2-0で勝利した。
フィジカルで優位に立つ札幌は立ち上がりからロングボールを効果的に使い、甲府の守備組織を機能させずに最終ラインで勝負を挑んでいく。甲府にとっては予想していたことではあったが、札幌の圧力は中盤でも強く、奪ったボールを思ったように攻撃につなぐことができない。
しかし、札幌は押し込みながらも決定機につなげる精度や運はなく、42分に先制点を許してしまう。右のタッチライン際で堀米がキープし、そのボールを受けた松橋が上げたクロスが起点となり、大きくクリアし切れなかったボールをペナルティーエリア外で待ち構えていた兵働がダイレクトボレーで合わせ、甲府が先制。このスーパーゴールを決めた兵働が52分にはCKのチャンスでリマに合わせて、彼のJ初ゴールをアシスト。プロ入り以来11年間続けてきた連続ゴールの記録は、昨季途絶えたが、兵働のゴールストーリーは6年ぶりのJ1という舞台でアシストというボーナス付きで再開された。
その後、札幌は81分に今季初出場となる小野を投入して甲府の守備ブロックを崩しにかかるが、能力を生かすには時間が足りずタイムアップ。札幌にとっては力負けではないだけに、もどかしい試合となった。62分に途中出場した内村は「崩し切る前に決定機を狙うパスが多かった。そうなると相手も構えているし、より高い精度も必要。もう一崩しすることも必要だったと思う」と振り返った。J1残留争い慣れをしている甲府が慌てず、その経験値を勝ち点につなげた。(松尾 潤)