我慢すべき時間は我慢強く戦い、90分で勝ち切る。今節を含めた残り2試合でJ1昇格プレーオフ進出の可否が決まる東京Vが、いま最も必要な“勝負強さ”をしっかりと示したゲームだった。
序盤に主導権を握ったのは京都。サイドで起点を作りながら、前線の大野らがボールを引き出し、先制の機会をうかがう。7分にはCKを大野が頭で合わせたが、これはクロスバーを直撃。一方の東京Vは、粘り強く守りながら機を見てゴールに迫るが、ドウグラス・ヴィエイラ、安在のシュートはGKに阻まれ、こちらもネットを揺らせない。
後半に入ると京都が60分に大黒、東京Vは65分にアラン・ピニェイロを投入。双方が1点を取りにいった交代策だったが、それを見事に生かしたのは東京Vだった。67分、CK後の流れで自陣に戻ったボールをGK柴崎が京都のDFの背後へ蹴り入れる。これに準備し切れなかった京都DFのスキをピニェイロが見逃さず、ダイレクトでゴールに流し込んだ。
京都は失点後に温存していた闘莉王をピッチに送り反撃を試みるが、集中して守り抜いた東京Vが1-0で勝利を収めた。これで東京Vは6位に再浮上。プレーオフ進出へ、大きく近づく1勝となった。(文・川瀬 太補)