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[PLAYBACK 2020 第1節]巻き返しの準備はできているか?

2020/6/16 7:44



恵みの中断。実戦的な練習で新戦術の精度アップに尽力

 ACL本戦への出場権をかけたプレーオフ、メルボルン・ビクトリー戦に始まり、ルヴァンカップ、J1開幕戦と3連敗。しかもすべて無得点という厳しいスタートを切った鹿島にとって、ザーゴ新監督が取り組む戦術の浸透を図るためにも、再びまとまった時間がとれたことは不幸中の幸いだった。
 開幕の広島戦は0-3の完敗。高い位置からのプレスで相手のミスを誘いながら、決定機をモノにできずに流れを手放すと、逆にビルドアップ時のミスを突かれて失点を重ねた。
 そのため5月末からチーム全体での練習が再開された当初は、当然ながらフィジカルコンディションを上げることに主眼が置かれていたが、次第に練習内容も実戦的なものへと変わり、いまは新戦術の精度を上げることがテーマとなっているという。
 中心選手の一人である永木が言う。
「一回リセットして、もう一回構築の時間に充てていこうという気持ちをみんなが持っている」
 特に、ザーゴ監督になってから永木が務めるボランチには大きな変化が起きている。新指揮官はボランチがCBの間に入ってビルドアップを助ける“サリーダ・ラボルピアーナ”と呼ばれるやり方を導入した。しかし、中断前の3試合を見る限り、そのメリットは生かし切れておらず、デメリットのほうが表出している。チームを構築し切れないまま開幕を迎えたことがデメリットを強調していた。
 だからこそ、この中断期間の練習では精度を高めることを監督から求められている。
「ゲーム形式(の練習)もたくさんできているし、その中でチームメートやコーチングスタッフと話すこともできている」(永木)
 とはいえ、ザーゴ監督のサッカーで武器となるのはビルドアップよりプレッシングだ。敗れた3試合でも先にチャンスを作った。「守備で相手陣にプレスに行くとき、さらに前に、強く、というのを求められている」(永戸)という声も聞かれる。
 2チームぶんの戦力と3人から5人に増えた交代枠を駆使し、先鋭的なスタイルで再開への準備を進める。 (田中 滋)

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