今節を迎えるまで開幕から16試合すべてに先発し、リーグ最多の10得点を挙げていたフォルランが、今節はベンチからも外れた。
試合後、理由を問われたパウロ・アウトゥオリ監督は、「いま、彼とクラブで契約の話をしている。私としては、どういう形で話がまとまって結果が出るか、待つしかない」と話した。その後、報道陣に対応したC大阪の玉田稔社長は、「契約を延長することは難しいと、本人(フォルラン)サイドに伝えた」ことを明かし、「会社としての体力(資金)の問題」を理由に挙げた。契約が残る7月末まで出場するかどうかについては、「今後の話し合い次第」だという。
もともと高額な年俸がネックとなり、フォルランの契約延長は難しいとされていただけに、この決定に驚きはない。フォルラン、そして一足早く6月末での契約満了が決定したカカウは、スペシャルな技術や力を持つ一方、ビッグネーム過ぎるがゆえに、チームとしてのまとまりを損ねる側面もあった。両者がそろって出場しなかった今節、今季初めて1-0の最少スコアで勝ち切ったことは偶然ではない。クラブとして大きな決定がなされた直後の今節は、再出発の意味合いもあった。そういった試合で勝ち切ったことは、今後に向けて大きな一勝となる。
ただし、費用対効果という側面では必ずしも満足いく結果は残せなかったフォルランだが、彼の来日およびプレーは、日本のサッカーファンに大きな夢を与えた。どうか円満に、残念な別れ際にならないことを望む。(小田 尚史)