大分のほころびを突き、ワンチャンスで仕留める
5戦連続で勝ちあぐねていた千葉が、アウェイの地で苦しみながら、長かったトンネルを抜けた。
負傷離脱していた佐藤勇と谷澤の復帰戦となった今節。主軸たちが帰って来ることでチームの士気も高く臨んだ一戦だったが、対する大分も9試合勝ちなしで監督解任後3戦目。勝利への飢餓感あらわな相手に、立ち上がりから勢い良く攻め込まれる。
1分、パウリーニョのクサビが鈴木にインターセプトされ、引いて受けた岡本の三平への展開からカウンターを浴びるが、三平のクロスに西が紙一重で触れず命拾い。5分と16分には兵働のCKに岡本と三平が合わせたが、わずかに枠外に逸れた。
だが、続けざまにバイタルエリアで起点を作られ、裏に抜けられながら、逆に大分の守備網の一瞬のほころびを突いてゴールを奪ったのは千葉だった。
37分、金井のスルーパスに抜け出した町田がダイレクトで送ったマイナスのクロスを、走り込んだ井出がシュート。ボールは大分DFの足に当たって軌道を変え、ゴールへと吸い込まれた。
後半頭から関塚監督は、好機に多く絡んでいた町田を下げ、ネイツ・ペチュニクを投入してロングボールを増やした。一方、追撃する大分も、55分に後藤に代え為田、73分に岡本に代え高松を投入し、パワープレーで得点を狙う。さらに79分には疲労の見える三平を坂井に代え機動力を高めたが、リードして守備の意識を強めた千葉の牙城は崩れなかった。
終わってみれば大分の9本に対し千葉のシュートはわずか3本。それでも決めるべきところでしっかりと決め、集中して相手のプレーを阻み続けたことで、チームは6試合ぶりの勝利を遂げ、4位に浮上した。ここを起点に千葉の巻き返しが始まる。(ひぐらし ひなつ)