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[FC東京]本気の強化も、理想にはまだほど遠い現状/補強特集

2015/1/7 15:03



大物獲得を狙うも、現状は前田のみ

 成熟の時期。2年目を迎えるマッシモ・フィッカデンティ監督体制のFC東京は、15年シーズンをそう捉えている。戦術、戦力ともに充実させ、満を持して目指すはタイトル獲得。それが強化部を含めたクラブ全体が描く理想像である。そんな覚悟のシーズンに向かうからこそ、選手補強にも相当な力を入れていた。その結果、あらゆる移籍話が表に飛び出す。元スペイン代表の世界的MFシャビ、2年連続J1得点王に輝いた大久保嘉人らを筆頭に、連日紙面上を賑わせた。中には完全に“飛ばしネタ”も存在したが、大物選手の獲得にクラブが本気で乗り出していたのは事実。そして、残念ながら現時点でチームに加わった大物がまだいないことも事実である。

 J2クラブに期限付き移籍していた丸山祐市や林容平ら若手選手がチームに復帰。彼らは移籍先で実戦経験を積み、力を付けて戻って来ると見られるが、これは既定路線でもあっただけに、純粋な戦力の上積みと捉えるには弱い。そんな中、年末に発表されたのが元日本代表FW前田遼一の完全移籍での獲得。



 FWに関しては、昨季はブラジル人のエドゥーとチームの顔へと成長した武藤嘉紀が軸となり、そこに平山相太や渡邉千真らが控える陣容となっていた(平山は夏場のけがで長期離脱となっていた)。今季は渡邉がクラブを去る可能性が高く、エドゥーも昨季は助っ人としてはいまひとつ爆発力に欠けた印象があるため、ストライカーの補強は目玉の一つであった。大久保の獲得には失敗したが、J1得点王に輝いた経験を持つ実績十分の前田が加わることは好材料だ。

 一方、守備陣では札幌から若手CBの奈良竜樹が期限付き移籍で加わった。リオデジャネイロ五輪を目指す世代でも期待される人材で、浦和に移籍した加賀健一の穴を埋める存在と目されている。

 今後も補強活動を続けていくだろうが、FC東京はタイトル奪取にインパクトのある人材を欲していた。それだけに、思い描くチーム像にはまだほど遠いというのが現状だ。(西川 結城)

EG 番記者取材速報

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