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前橋育英、鬼門突破で選手権初の決勝の舞台へ/ 全国高校サッカー選手権大会

2015/1/12 11:56



第93回高校サッカー選手権大会 準決勝
流経大柏 1-1 (4PK5)前橋育英

“東の横綱”大舞台直前で“上州の虎”の前に屈する
 立ち上がりから激しい攻防戦となった。「流経大柏の強さ、勢いは本当にすごい」とMF鈴木徳真が言うように、流経大柏の激しいプレッシングは前橋育英が誇るMF陣から確実に自由を奪い続けた。DFからのビルドアップも阻害し続けるその走力は、前橋育英にとって脅威であり続けたと言えるだろう。だがそれでも、前橋育英はパスをつないでチャンスを作る。双方の持ち味が見える濃密な90分間だった。
 その90分のゲームを最初に動かしたのは、流経大柏だった。「千葉県予選からずっとやって来た形」(MF小川諒也)である試合途中からの3バックシステムが奏功しており、先制点もそのメリットを生かすショートカウンターの形だった。途中出場でシャドーの位置に入っていたMF相澤祥太が引いた位置でボールを受け、そこから裏のスペースへ絶妙なパスを送り込む。「相澤なら出してくれると思っていた」と言うウイングバックの小川が並走するDFを体で押さえながら巧みにトラップ。そして次のタッチでG Kの頭上を抜くパーフェクトなループシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
 互角の攻防だったが、この失点で前橋育英は一気に苦しくなった。82分には高さがあってパワープレー対応も可能なFW菊地匡亮を投入するが、有効打となってはいなかった。だが、ここで名門の主将がそんな流れを吹き飛ばす。終了間際の90分、鈴木のミドルシュートがDFの密集をくぐり抜けて、ゴールイン。まさかの一発で、試合はPK戦へともつれこんだ。
 そのPK戦では流経大柏FW高沢優也のシュートがポストを直撃。4年ぶりの戴冠を狙った“東の横綱”は、準決勝で力尽きることとなった。(川端 暁彦)

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