テーマは明確。1次予選突破のために1点でも多く点を取る
点を取る。それも1点でも多く。
リオ五輪1次予選を兼ねるAFC・U-23選手権予選の第1戦において、若きサムライたちに課せられるミッションは至ってシンプルである。
グループの中で最も力の落ちる相手と目されるマカオが初戦の相手と決まった時点で、この試合のテーマは見えている。
各予選グループから来年1月のAFC・U-23選手権本大会(五輪最終予選を兼ねる)へ確実に出場できるのは、わずかに1チーム。もちろん3戦全勝できれば何の問題もないのだが、サッカーは常に番狂わせの危険を伴うスポーツだ。ベトナムやマレーシアに引き分けたり、(考えたくないが)負けてしまった場合を思うと、1位争いや2位でのワイルドカード争い(他グループとの比較で、2位になった10チーム中の上位5チームが予選を突破できる)で得失点差がモノを言う可能性は大きい。2勝1敗で3チームが並ぶという展開もあり得るのだ。
ここはとにかく、点を取りにいくしかない。
難しいのは、初戦ゆえに「何点取ればいいのか分からない」ことだが、ここは逆に考えるべきだろう。「こんなに取るのは無理」というくらいの点数を積み上げることでベトナムとマレーシアにプレッシャーを掛けることを考えておきたい。東南アジア勢は技術的にも戦術的にも大きく進歩してきているが、先日のミャンマー戦がそうだったように、メンタル面で弱さを見せることが多い。初戦の大量得点で「日本強し」の印象を刻み込んでおくべきだ。
「引かれた相手に対しても十分崩せるクオリティーを持った選手を選んだ」と豪語した手倉森監督の言葉を証明できるかどうか。初戦のプレッシャーをはね除ける精神的な強さと、「決定力不足」という常套句をはね除ける技術的精度が観られることを期待したい。(川端 暁彦)