眼前のボールホルダーに、猛ダッシュでプレス。試合開始約30秒でいきなり名刺代わりのスピードを披露した。
とはいえどれだけ守備で貢献しても、最後に得点に絡めなければ表情は晴れない。「思ったよりもパスが出てこなかったし、自分たちも引き出す動きが足りなかった」。スピードを生かして縦に抜けようとは何度も試みていた。しかし、国際舞台では単調な動きはすぐに読まれてしまう。「斜めの動き。もっとゴールに向かっていく抜け方が必要だった」。この日の自分に欠けていた意識を、永井は自覚している。
29分には川又堅碁にスルーパスを出し、好機を作った。しかし、結果を残したのは、岡崎慎司であり本田圭佑である。
「今回はロンドン五輪組も多い。同世代でもっと刺激していく。そしていまの主力を脅かす存在にならないといけない」。そのスピードはワールドクラス。この男が覚醒すれば、日本はさらなる高みを目指せる。(西川結城)