前半の久保の得点のみ。不完全燃焼の最終戦
ここまで2勝の日本にとってマレーシアとの第3戦は「勝ち点1が必要なゲーム」(手倉森誠監督)。試合前から降り続いた雨の影響で最悪のピッチ状態だったことと合わせて、試合前に申し合わせたのは「シンプルにやっていこう」ということだった。無用のリスクを避け、確実性を求めながら試合に入った。
対するマレーシアは大量点で勝利する以外に予選突破の可能性がないというシチュエーション。予選突破自体は第1試合でベトナムがマカオに勝利した時点であきらめてしまったのだろう。採った戦術は[5-4-1]の守備的な並びで「ドン引き」(FW久保裕也)というモノ。お互いに慎重な形から試合に入ったことで、自然とスコアは動きづらくなった。
5バックの布陣はベトナムも採用して日本を土壇場まで苦しめた。マレーシアもそれを参考にしての採用だと想像されるのだが、ベトナムほどの練度はなかった。MF遠藤航が「相手が(守備対応で)遅れ気味になっていた」と分析したように、人数を掛けて引いているにもかかわらず守備の穴はできやすく、ボランチからの縦パスがキッチリ入るシーンも珍しくなかった。もっとも、「田んぼみたいだった」(DF安在和樹)というピッチコンディションが災いして日本のパスワークも加速しない。得点が生まれたのは、前半も終わろうかという41分。安在のクロスボールに久保が頭で合わせる形だった。
ただ、この直後の43分、ロングボールから抜け出されて決定機を作られてしまい、後半にも速攻からの絶好機を与えてしまった。DF植田直通が「この相手にチャンスを作られているようでは」と渋い顔を浮かべたのも無理はない。マレーシアは負けているにもかかわらず時間稼ぎを行うなど戦意が低く、逆に日本は好機こそいくつか作ったものの、ゴールは奪えず。
結局、スコアは1-0から最後まで動かぬまま、試合終了。不完全燃焼の最終戦となった。