城福 浩監督
「今季3度目の1万人を超えるお客さんに来ていただいて熱い声援をしてくれたことに感謝している。数的不利になって苦しい中でもわれわれに力を与えてくれたサポーターに報いることができずに残念。
ゲームに関しては、30分に失点するまではプランどおりだった。ただ、プランどおりだったがゆえに一つのミスで点を取られたところでそこで辛抱し切れない。このチームは精神的なところで『まだまだ上位に顔を出すには足りない』とサッカーの神様に言われているような気がする。タラレバで物事を語りたくはない。トータルでわれわれのサッカーのクオリティーと後半の選手の頑張りと含めて0-2で負けたということはメンタルを含めてまだまだわれわれが乗り越えて行かないといけないものが存在する。まだまだ足りないものがこのチームにあることをあらためて感じている。そこを乗り越えたときにピッチ上で出しているクオリティーが結果につながると思っている。それはそんなに簡単なものじゃないとも思っている。きょうのような思いをどういうふうにわれわれがかみしめるか、誰のせいでもなくてわれわれ自身の問題として受け止めて、血となり肉となりにしていく姿勢が大事だと思う」
──先ほど話したゲームプランとは?また、高崎とダヴィの裏への意識が足りないように感じたが?
「前半の30分までを見ていただければ、どちらが主導権を取っていたのか、どちらがチャンスを作っていたのか、そういう攻めをしていたのか、お分かりだと思う。細かいことは差し控えたい。
裏についてはかなり意識していたが、『いま裏に出たらいいのに』というシーンは冷静に見るとベンチから見てもあった。ただ、それは彼らの問題だけではなく、ボールの出し手と受け手のタイミングが合わなかったことを改善する必要がある。足りなかったとは思っていない。タイミングが合わなかったと。それともう一つは、出し手のところでもう少し時間を作る必要が合った。奪った直後の裏だけでなく、ポゼッションしながらの裏がもう少しないと、前の選手が走るタイミングをつかむのは簡単ではない。ただ、トータルで言うと一人少ない中で50分以上動いた中で、あれ以上を要求するのは酷だと思う」
──2点目の(盛田が)PKを与えた場面は、甲府の選手が追っていないように見えたが、判断へのミスなのか、それとも緩慢だったのか?
「結果として緩慢と言われるのは全部私の責任だと思うので、私が受け止める。ただ、私はそういうふうに受け取っていないし、彼らの90分の姿を見て、緩慢という単語は発することはできない。あの場面に関しては、結果としてそう(緩慢)言われるのは仕方ない」
──後半の頭から選手の配置を換えて、メンバーも変えた。それから8分間ぐらいで、また配置を変えて、選手を変えた。それはうまくいっていなかったからなのか?
「一人少ないので、元気のある、モビリティーのある選手を動けるポジションに置いた。それがうまくいっていないというよりは、次の交代を含めてより機能するほうに変えた。具体的に言えば、動ける選手である途中出場の津田がCBで動き回ることはなかなかできない。一人少ないぶん、2倍動けるポジションということで最初は入れた。ただ、次の選手の投入も含めて一番特長の出し合えるふうに変えた。うまくいっていないというよりは、ピッチに立っている選手の特長を踏まえたこと」
DF 19 盛田 剛平
――1失点目は
「自分のミスから失点した。相手に読まれているのにパスを出してしまった。しっかりと相手をよく見てパスを出さないといけない」
――2点目のPKを与えた場面は?
「間に合うかなと思ってスライディングに行ったが、結果論で言えばスライディングしなくてよかった。そして足は引いたつもりだが、当たってしまった。言えることは、2点ビハインドになってゲームプランが崩れた。自分自身はもうやらないといけないというのがあって、逃げることもできないから、やるしかないと思って切り替えた。ただ、チームには申し訳ない」
MF 18 柏 好文
「自分たちのミスから失点して相手に主導権を握られた。率直に、前半がすべてだった。相手に主導権を握られて前から行けずに守備が全体的にちょっとずつ下がっていく印象があった。そういうところでやられてしまった。全体的にチームとしてディフェンスの位置が低かったのもあったので、攻撃の部分でもゴール前の迫力が少し足りなかった」
――なかなか今季は逆転できないが?
「チームとして10人でもやることはやった」
――先制点を与えてガクッときた?
「チームとしてそれが見えたから、相手に簡単に2点目を与えてしまった。そういうところのスキを見せないようにしないといけない。1点を先に取られたからといって慌てる必要はない。すべてが後半の戦いをやればいいわけではないが、ディフェンスのアグレッシブさや前からの守備は、同じ人数のときから積極的にできれば」
MF 27 伊東 輝悦
「前半30分まではそんなに悪くなかった。1点取られても焦りはなかったが、2点目を取られて退場者が出たときには、厳しいなとは思ったけど。ただ、『まだ終わりではないし』という感じだった」
――2点目を取られてガクっとなった?
「それは分からないけど、あったとしてもそれがプレーに出ているようではまずい。2点目を取られてダメージは誰もが受けると思うが、切り替えていかないといけない」
――今季は逆転勝利が一度しかないが?
「その気持ちが逆に強過ぎるかもしれない。1点を先に取られても精神面でいいバランスが必要だと思う。『はね返す』とはみんなが思っていると思うし、プレーしようとしている。ただ、それが独りよがりになってはいけない」
――リーグ戦出場試合数が歴代1位になったが?
「それは次の試合に向けてしっかり準備していくことの繰り返し。そして試合に出たことを反省して、トレーニングでコンディションを整えていく。その中で少しでも質の良いプレーができるようにやること」
MF 4 山本 英臣
「立ち上がりはそんなに悪くなかったが、ミス絡みで失点した。自分たちが隙を見せてしまったことで相手の勢いが増した。千葉は実力のあるチームだし、ある程度ボールを持たれることもあるだろうし、守備もなかなか崩せないだろうけど、粘り強く戦って行く中で先に失点してしまうと、千葉の経験のある選手たちにゲームをうまくコントロールされてしまう」
――今後の課題は?
「試合が終わって監督から『自分たちの力はまだこのぐらいしかない。いまの順位が自分たちの現時点の力だ』と。『ここからはい上がっていけるのかどうかは自分たち次第』という話があった。選手たちは目標を達成するために強い気持ちを持って努力していかないといけないと再確認した。自分たちの現状はいまの順位だと思う。ただ、すべてが悪かったわけではない。すべてを反省するわけではない。できたことも見直して、できなかったことや積み上げていかないといけないことはたくさんある」
――先制点を与えてダメージはあった?
「その後にすぐPKを与えたことを考えるとダメージはあった。それでも向かっていく姿勢はそがれたわけではなかった」
――前半の30分ぐらいまではボールを持っていたのか、持たされていたのか?
「個人的にはそんなに悪くないと思っていた。ただ、相手あってのことで、相手が持たせていたと言えば持たされていたんだろうし、ゴールに結び付けられなかったということは自分たちが主導権を握っていたとは言えない」 木山 隆之監督
「まずは最初に、アウェイにもかかわらず、本当にたくさんのジェフのサポーターの皆さまが応援に来てくれたし、すごく後押しをしてもらって勝てた。感謝している。内容に関しては、立ち上がり、ホームの甲府に勢いがあったし、どちらにいくか分からない展開の中で、自分たちが最初に点を取れて、少し余裕ができた。選手たちにはいろいろなことを伝えているが、相手をしっかりと見てサッカーをしなさいと言っている。きょうのゲームでは選手たちが本当に賢く、タフにゲームを進めてくれた。2点目が入って、相手が一人退場になって、もちろん追加点を取りたいという思いもあったが、選手たちは守備をしっかりとしながら追加点を狙っていくというチョイスをした。うまく対応していた。3点目が取れたらもっとよかったが、2-0というのはある程度、妥当な結果だと思う。力関係とかいろいろなことを考えるとよくやった。 前節、岐阜に負けて、ここでアウェイで星を落とすようだといろいろな意味でしんどくなるので、選手たちがゲームの大事さを受け止めた中で、いい試合をしてくれた」
――特にイーブンだった前半30分過ぎまでの部分で、前節の課題だった縦パスを入れるとかチャレンジする姿勢についての印象は?
「すべてがOKではないが、きょうのゲームの考え方として、アウェイですし、相手の2トップ、特にダヴィ選手は決定的な仕事ができる非常に怖い選手。そこを守備というか、攻撃しているときでもうまくコントロールするということが大事だと思う。佐藤健太郎のところでそれほど攻撃に加われないというのは分かっていた。その中で、まずは背後、スペースを突く動きを繰り返していこう。パスの回数がつながらないことはあったが、それはゲームを進めるうえでリスクを負わないということが大事だったので、気にならなかった。2点目が入って、いい形でボールを持てるようになった」
――久しぶりに先発出場した佐藤勇人選手、米倉恒貴選手の評価を。
「佐藤勇人に関しては、ボールを拾う守備、ボールを持てるようになってからは散らすことができていた。もっとゲームに慣れて、ゲームのコンディションが上がれば、もう少し前に絡む動き、決定的な仕事ができるようになると思うし、増やしてほしい。ただ、久しぶりの先発としては、十分にキャプテンの仕事も含めて責任を果たした。 米倉に関しては、得点をしてくれたし、スピードであったり、ボールを持ちながら前に持っていく推進力の部分のプレーを出してくれた。PKを得たところもそうですし、本当にいい仕事をしてくれた」
――ダヴィ選手の対応がポイントだったが、竹内選手が対応することが多かったように思うが、意図は何かあったのですか?
「基本的にウチはマンマークの守備ではないのでマークを決めるということはしなかった。ただ、セットプレーなどの局面では、智がカバーで竹内がマークということはしていた。それは、とくにボクが指示を出さなくても、そういったことが判断してできる選手たち。一ついえるのは裏のスペースを管理しながら、佐藤健太郎がすごくいい仕事をしてくれて、より彼らの対応をしやすくしていたということ。秀逸だった」
MF 16 佐藤 健太郎
「自分に与えられた役割を90分やれた。その上で結果がついてきてよかった。相手の2トップに対してクサビを受けさせない、周りと連動して厳しくつぶしていく。前に入れるときはシンプルに。そこは停滞することなく相手の人数が減る前からできていた。守備でも前線からチェイスしてくれるし、こういうサッカーができるということなので続けていきたい。自分としては前がかりになり過ぎず、CBとの距離が離れ過ぎないように気を付けながらやった。中央から崩されることはなかったし、ボールに行ければよかったけど外に展開される分には中に人数はいるから外に出てからのプレスでも大丈夫だと思ってやっていた」
FW 11 米倉 恒貴
「アウェイだと相手も最初からガンガン来るし、そこで押し込まれた面もあったけど守備陣が安定して守ってくれていたし、そこでワンチャンスをモノにして流れを変えることができてよかった。相手が攻め込んでいてこっちは後ろでボールを回す時間が多くて全体の距離が開いてしまった。それで自分も受けに下がり過ぎてしまったところがあったけど途中から裏に抜けるようになってからは良くなった。2-0でも安心できる点差じゃないし、3点目は狙っていたけど相手も10人だったし、無理をせずに点を取れそうなら前に行くという感じだった」
――PK獲得の場面は?
「ボールとは逆サイドに自分がいて(追っても)無理だろうなっていう感じで走っていたが相手も目を切っていたので途中で行けるかもっていう感じになった。こんなに早く先発で使ってもらえると思ってなかった。練習試合でも練習でもしっかり準備はしていたし、いつでも行けるようにアピールはしてきた。でも、こうやって先発で使ってもらえたことがうれしいし、自信になった」
MF 7 佐藤 勇人
「甲府は前線の2トップがストロングポイントだけど逆に言えばクロスにしても縦パスにしても必ず最終的にはそこに入れてくる。そこを常にCBの2人とボランチの2人とで挟み込めるような距離感にいることは意識してやっていた。奪った後のビルドアップのところでも相手の最終ラインはそんなに裏に強くないから狙えるときはスピードアップのために裏に出すことも意識していた。ドウグラスが退場したときのように3人目の動きというか縦パスが入ったときに同じ絵を描いていられればああいう形は作れる。ただ、そこはもっともっとできるはずだと思っている」
DF 3 竹内 彬
「前半、ウチが先制するまでは相手に押し込まれて守備に回る時間も長かったけど先制した後はうまくポゼッションもできたし、アウェイらしい戦い方ができて勝つことができたのはよかった。きょうはとにかく全員が本当に集中していた」
――サイドチェンジを多く打ち込まれたが?
「全体がスライドしてブロックを作る守り方をしていた分、どうしても逆サイドが空く。ただ、自分と智さんで中央は空けないようにしてクロスに対応しようという感じだった。きょうはボランチとCBで必ず良い関係にいるように意識していたし、そこはほぼうまくできたんじゃないかなと思う」
DF 5 山口 智
「(竹内)彬と関係よくプレーできたし、試合をこなすごとに信頼してできている。健太郎がバランスを見てくれるし、勇人も周りの状況を見ながら良い距離感を保ってくれていた。きょうは監督の指示もあったけどダヴィのところにCBが厳しく行ってセカンドを拾う。それでもダヴィは本当にレベルが高かったし、岡本含めて声を掛け合いながら悪い時間帯を耐えることができた。相手もそれしか狙っていないようにこっちのクサビに対して強く来ていた。前半はそこで動かしながらできていたけど相手が10人になってからはスペースがあり過ぎて逆にうまくいかなかった。間、間にはつけやすかっただけにもっと間につける必要もあったかなと。チームとしてきょうは大事な試合だっていうことは理解していた。立ち上がりのところはもっと早く修正したいし、そういうことを一つひとつクリアしていきたい。課題はまだまだある」