
11年、アジア杯でのシリア代表FWアブドゥル・ファター。シリアのアレッポ出身だが、10年以降エジプトリーグでプレーする
オマーンで行われる10月の第4戦・シリア戦は要注意だ。フィジカルが強く、強引な突破やアーリークロスから得点を狙い、FWアブドゥル・ファターはダイレクトシュートを得意とする。11年1月のアジア杯で日本は2-1と勝利を収めたが、不可解なPKとGK川島永嗣の退場もあり、苦戦を強いられた。12年にヨルダンで行われたロンドン五輪アジア最終予選で日本から決勝ゴールを奪ったDFアル・サリフなど、当時の選手たちがA代表の主力に名を連ねており、自信を持って挑んでくることが予想される。シリアに次ぐ強敵となるのがアフガニスタン。紛争状態のため国外に生活ベースを置く選手が多く、攻撃陣はスピードのあるテクニシャンがそろう。9月8日の試合は会場がイランのテヘランとなるが、多くのアフガニスタンサポーターが詰めかけることが予想され、雰囲気は完全アウェイに近くなりそうだ。
シンガポールもアウェイでは侮れない。ドイツ人のシュタンゲ監督が率いるチームはディフェンスラインが統率され、MFのハルンなど個の力を持つ選手がいる。昨年10月の国際親善試合で日本がブラジルに0-4で大敗したスタジアムのピッチは軟弱で、アクシデントが起きやすい環境でもある。ただ、落ち着いて試合を進めれば問題はないだろう。ピッチで言えばカンボジアのスタジアムもピッチが硬くイレギュラーバウンドしやすそうだが、シンガポール以上に力が落ちる。年内の6試合で突破が確実になれば、来年の2試合はコンディションに不安のある選手などを休ませ、フレッシュな選手をテストすることもできる。しっかり準備し、平常心で戦えば突破はほぼ確実だが、その先を見据えたプランニングで特に前半戦は勝ち点3を重ねていきたい。 ( 河治 良幸)