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[日本代表]メンバー選考から見えた、指揮官の意図

2015/6/3 10:59

POINT 1 試合に出場し、好パフォーマンスを発揮する選手




 会見の冒頭でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、スタッフが手分けして明治安田Jリーグ、ナビスコカップ、ACL、欧州の計171試合を視察し、349試合を映像でチェックしたことを明かした。スタッフの仕事ぶりとともに、これだけの試合がメンバー選考に反映していることを強調。それは試合に出て良いパフォーマンスをしている選手への評価を意味するが、日本代表監督として初のアジア予選ということもあり、その色合いは強い。5月のミニ合宿から選ばれた丹羽大輝や谷口彰悟、ヘルタ・ベルリンで結果を出して2年ぶりに復帰した原口元気にも当てはまる。ただし、また、スタンダール・リエージュで今季主に控えGKだった川島永嗣は「プレーしていないが、彼がどんな状態か見たかった」ため、シュツットガルトでリーグ戦ラスト9試合に出場がない酒井高徳は「彼よりもパフォーマンスが良い選手をいまは見付けられていない」ために選考。ただ、今後も同様の状況が続けば別な選手が取って代わる可能性が高い。


POINT 2 戦術的なバリエーションをもたらす構成




[4-2-3-1]をベースに選んでいるが、戦術的な柔軟性が高い構成となっている。ボランチは長谷部誠、谷口彰悟、山口蛍、柴崎岳とかなりキャラクターの違う選手をそろえており、相手や展開に応じて「中盤の異なるオーガナイズ」を使い分けるには好都合なメンバーだ。1トップも、岡崎慎司、大迫勇也、川又堅碁の3人はそれぞれ特長があり、純粋に競わせるというより目的に応じて使い分けやすい。サイドの原口元気はテクニックの高さに加え、左右をこなせること、戦術的な能力が高いことを評価されており、多様性のある起用が考えられる。今回はCBとして選出された丹羽大輝も守備的なオプションとしてSBでの起用が想定される。指揮官は「各試合で準備がある。(戦術的な選択は)われわれがどの相手と対戦するかによる」と主張。今回の2試合は親善試合と2次予選という異なる状況ながら、中盤が拮抗しそうなイラクと押し込む展開が予想されるシンガポールで選手をどう使い分け、役割を与えるかが注目される。(河治良幸)

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