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J1リーグ 第16節
6/20(土) 16:00 @ ノエスタ

神戸
1
0 前半 1
1 後半 0
試合終了
1
浦和

Column 試合後コラム

[浦和]日替わりで出てきたヒーローたち

2015/6/22 14:13

 ついに浦和が“優勝”を果たした。あくまで1stステージの優勝であり、浦和が“目標とするタイトル”を獲得したわけではない。だが、残すべくして残した見事な結果であることは確かだ。

 優勝を果たした神戸戦後、ペトロヴィッチ監督は「過去の経験」を強調した。「13年であったり、14年であったり、われわれは非常に苦い経験をしてきた」(ペトロヴィッチ監督)。その悔しさが選手たちの勝利への執念に火を点けたことは間違いないだろう。しかし、それだけで優勝できるのであれば苦労はない。1st第12節のFC東京戦(4○1)後、阿部は当時の首位決戦を完勝した理由を問われると次のように話した。

「ほかの試合もチャンスはあったけど、決められるか決められないかの差」。これは一見、淡白でともすればぶっきらぼうな発言に聞こえるかもしれないが、真理を突いた言葉でもある。いくら良い試合をしても、多くのチャンスを決められず、少ないピンチで失点すれば負ける。我慢する中できっちりゴールを奪ってきたからこそ、浦和は結果を出した。神戸戦も前半は相手のほうが多くチャンスを作りながら無失点で終え、少ないながらもチャンスをきっちり決めた。

 それを可能にしたのが、選手たちの“準備”だ。今季はペトロヴィッチ監督の哲学どおり、絶対的なエースに頼るのではなく多くの選手が得点を取っている。トップは6得点の武藤と梅崎。そして興梠、ズラタンが5得点、関根が4得点と続く。この中で1st第1節からすべての試合で先発出場している選手はいない。しかし、首位攻防戦となった1st第9節・G大阪戦(1○0)であればズラタン、第12節・FC東京戦(4○1)であれば李、第13節・鹿島戦(2○1)であれば関根と日替わりでヒーローが出てきたことはチームに勢いをもたらした。興梠はこれまでの経験を踏まえ、「優勝するチームは途中出場する選手が結果を出す」と語るが、その条件を浦和はしっかりと満たしていた。もし興梠やズラタン一人に頼ったサッカーをしていたら、こうした瞬間は迎えられなかっただろう。

 1stステージの浦和は“強者”だった。もちろんこの結果はあくまで1stステージの結果でしかなく、浦和の目標は年間王者だ。この優勝については心から喜ぶ選手や、ハーフシーズンで優勝が決まることをいまだ消化し切れていない選手など、心境には多少の差があったが、この結果が「通過点にすぎない」ということはチームとしての共通認識だ。

 神戸戦後、興梠は昨季の自身たちを例に挙げて「もしあのとき2ステージ制なら1stステージ優勝だった。ただ、年間では(優勝チームは)変わっていた」と気を引き締めた。チャンピオンシップの出場権を得たこと、そして成功体験を得たことは確かな成果だ。ただ、浦和の戦いはまだ何も終わってはいない。(菊地 正典)

EG 番記者取材速報

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