言い訳のできない完敗だった。
群馬は立ち上がりから水戸の激しい圧力に対して消極的になり、ボールをつなぐことができない。前節好プレーを見せたカイケを先発から外したことも裏目に出て前線の運動量が低下、中盤に起点が作れずに攻撃が単調化していく。「ボールが中盤を越えてしまい、生きたパスが出なかった」(小林竜)。それでも前半をスコアレスで折り返したが、後半立ち上がりの47分にゴールネットを揺らされてしまう。サイドに流れた山村に付いていった乾が痛恨のクリアミス。そのままサイドをえぐられ低いクロスを入れられると、吉田に流し込まれて先制を許す。
失点したことで開き直った群馬だったが、水戸の前への推進力を止めることができずチーム全体がジリ貧状態。69分に与えたPKをGK富居が止めて展開が変わるかと思われたが、傾いた流を取り戻すことができず、決定機を作ることなくゲームを終えた。松下は「何もないゲーム。水戸に圧力をかけられて蹴るだけになってしまった。チームとしても個人としても力不足を痛感した」と肩を落とした。
柱谷前監督解任によって息を吹き返した水戸と、前々節・栃木戦(1●5)に続いて北関東ダービーで叩きのめされた群馬。その勢いは対称的だ。この結果によって群馬は16位へランクダウン。残留争いに引きずり込まれる可能性を否定できなくなった。(藺藤 心)