「応援されるチームに値しない」。試合後の会見で、冨樫監督は前半のチームの戦いぶりをこう評した。「ミスで失点してしまうこと、あまり感情というかハングリーさが出ない前半を送ってしまったこと」がその理由だ。18分にCKのクリアボールを守備に残っていた高木と安西が“お見合いする”というミスをきっかけに先制点を許すと、30分にも守備の対応のまずさから失点。ただし、ビハインドを背負った直接的な要因は致命的なミスだったが、そもそも試合の主導権を熊本に握られていた。「相手も前から来て裏を狙っていたので、ハメどころが分からなかったし、はね返してもセカンドボールを全部拾われた」と安西が言えば、「前線と中盤とディフェンスラインがバラバラになってしまった」と福井。ボールを奪えるポイントが定められず、ルーズな守備がスペースを生み熊本に活用され続けた。
その後、冨樫監督は前半の終了間際に、前々日の練習で負傷した井林を投入し、システムを[3-4-1-2]に変更して攻勢に出る。ただ、熊本もハーフタイムを挟んだことで「ある程度の指示は出すことができた」(小野監督)。東京Vはボールを保持しても肝心の中央を固められ、得点の可能性を感じさせるような場面はほとんど作れずに敗戦。「今シーズンで最も悔いが残るゲーム」(冨樫監督)となった東京Vは、これで今季二度目の2連敗である。(石原 遼一)