6試合ぶりの勝利に、選手たちはホッとした表情を見せた。何よりも望んでいた“勝ち点3”という結果。2点を先行しながら追い付かれた前節・福岡戦(2△2)の課題も踏まえ、今節は守備の意識を高めて1点のリードを守り切った。
ただ、諸手を上げて喜べる内容とは言い難い。先制を狙って勢い良くしかけてきた大分に対し、立ち上がりの守備は後手に回った。プレスを掛けに行く中盤に連動できず、裏を取られるのを嫌ってディフェンスラインが下がると、バイタルエリアで何度も起点を作られた。大分のFWに簡単に裏抜けを許し、9本のシュートを打たれながらの無失点も、相手の精度不足に助けられた感が強かった。
攻撃の形も十分に作れたとは言えない。大分の前線からのプレスに遭うと単調なフィードが増えた。狙いであるSBの攻撃参加もまだまだ回数は少ない。ただ、負傷離脱から復帰したメンバーのコンディションが戻れば、それら連係面も改善されることだろう。シュート3本で勝ち切る勝負強さも、この先に生きてくるはずだ。
何より、バンディエラである佐藤勇の復帰が心強い。「(佐藤)勇人さんが入って前への圧力が増した。勇人さんが復帰したのに負けるわけにはいかないという気持ちで戦っていた」と試合後に町田は語った。チームが不調のときにこそ、存在感を発揮する精神的支柱。組織は結束を強め、シーズン後半へとなだれ込む。(ひぐらし ひなつ)