二人にとっては、古巣との対決になる。
輪湖は柏のアカデミーで育ったが昇格を果たせず、3クラブを経てプロ7季目の14年にようやく復帰を果たした苦労人だ。そんな彼にとって高卒後にプレーした甲府は「プロの道を開いてくれた」クラブ。2年間の在籍ながら、高卒1年目で28試合に起用されるなど、輪湖は甲府でその後への足掛かりを得た。昨季のナビスコカップでも里帰りを果たしているが、今季はアジアの舞台も踏み、レギュラーに定着した状態であらためて甲府に凱旋することになる。
輪湖とって累積警告で出場停止だったG大阪戦(1◯0)は「久しぶりに上から見た」試合だった。輪湖は「サイドでもうちょっと寄せられる」、「もっと前に(パスを)つけられる」と観戦から得た気付きを説明する。今節はより積極的な彼のプレーを見られそうだ。
また、クリスティアーノにとって、甲府で過ごした昨季は不完全燃焼の日々だった。チームからの要求と彼の強みが合致せず、終盤には出場機会も奪われた。しかし今季はウイングとして、柏で突進力を存分に生かしている。「昨季は一人でプレーしている感じがあった。いまは仲間が近くまで受けに来てくれる」と環境の違いを説明する。柏は攻めに割く人数が多いため、マークも分散する。いまのクリスティアーノはより大きなスペースを手に入れている。
甲府で得た経験を生かししつつ、当時を上回るパフォーマンスを見せている両選手。そんな二人のプレーにぜひ注目してほしい。(大島 和人)