3大会連続ベスト8進出。豪州の狙いをつぶせ
なでしこジャパンと豪州は、昨年5月のアジア杯(ベトナム)で2度対戦した。1度目はグループリーグ初戦(2△2)。立ち上がりから「対策は立てていたが相手の勢いを受けてしまった」(佐々木則夫監督)という劣勢の展開。FWフォードに約40mのロングドリブルを許し失点すると、後半にもボランチがスプリント勝負で後手に回り追加点を与えた。日本は今大会でもスイスのバッハマン、カメルーンのエンガナムットに手こずっている。準々決勝までにスピード対策を共有しておく必要がある。2度目の対戦は決勝戦(1○0)。初戦の反省を生かして1-0で勝利を収めた。この試合のポイントは、相手の強いプレスを逆手に取るボールタッチにあった。実際、アジア杯初戦の前半途中から、宮間あやが身を以て解決策を示している。宮間はワンタッチ目を少し大きく横に出し、身をかわしてからパスを出すように切り替えたのだ。試合後には「相手の守備は縦に勢いがあると早い段階で分かった。自分がそういうプレーをすることで、『みんなにもできるんだよ』と気付いてもらおうと思っていた」とコメント。宮間の課題発見力と解決力がアジア杯決勝の勝利につながった。
プレス対策は今大会でも確認する必要がある。前線から奪いに来る相手の体力を消耗させるためには、自陣でのボール回しも重要な戦術となる。W杯前に張り替えられたエドモントンの人工芝の感触次第だが、GKも含めたポゼッションの感覚を、本番のピッチでつかんでおきたい。
なお、今大会の豪州は、スウェーデンと引き分け、ブラジルを下した。アレン・スタイチッチ監督はアジア杯から1年かけてチーム力を一段階進歩させた印象だ。佐々木監督は「アジアでやっているときとは別のチーム」と強調する。日本に“去年勝った”という慢心はない。