暑さの中、運動量で豪州を凌駕する
女子W杯準々決勝で豪州女子代表と対戦したなでしこジャパンは、途中投入された岩渕真奈が試合終了間際に決勝点を挙げ、1-0で準決勝に駒を進めた。
日本は今大会初めて直近の試合(日本時間24日・ラウンド16・オランダ戦)と同じ先発で臨んだ。一方、豪州はここまで途中出場が多かった得点源のサイモンを先発で起用した。日本は前半から川澄奈穂美と宮間あやの両翼をタイミング良く使い、大儀見優季のボールの引き出しによってコンスタントにチャンスを作る。8分、大野がディフェンスラインを抜け出しながら右足でシュートを放つも、これはゴール左に外れる。2 2 分にも川澄のクロスに大野がシュートを放ったが、ゴール右に逸れた。キックオフ前の気温26℃と強烈な太陽光の照り返しによって、両国は暑さとの勝負も求められたが、日本は相手の攻撃の起点・デバンナにドリブルを発揮させない集中力の高い守備を披露した。
豪州は後半、運動量の落ちたデバンナを下げるとカウンター一辺倒となる。日本は両SBも参加した攻撃で豪州を崩していく。「得点の気配があった」と試合後に話した宮間のキックがさらに冴え、決勝点はその宮間から。背番号8の左CKをサイモンがヘディングでクリアしたが、それを宇津木瑠美が拾ってシュート。混戦の中で今度は岩清水梓がシュートすると、そのこぼれをゴール前でフリーだった岩渕が右足で押し込み、今大会で快進撃を見せる豪州を1-0で下した。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得した宇津木は「一人でボールを奪うのは難しいが、周りとうまく連係して自分の良さを出せた。一人で獲った賞ではない」と結束を強調しながら「暑い中で気持ちを90分保つのは難しかったが、サッカーの神様がなでしこに微笑んでくれたのかな」と、笑顔でチームバスに乗り込んでいった。