2ndステージはやはり活躍を期待したい。1stステージのMVPとも言える武藤とともにこの試合で2ゴールを挙げた興梠だ。
1stステージは興梠にとって“受難”の時期だった。昨年負った右腓骨骨折の影響でチームとは別でのスタートとなり、その後も首や右すねの負傷を繰り返し、17試合中11試合の出場にとどまった。
それでもこの試合で2得点を重ね、今季7得点。チーム得点王こそ武藤に譲っているが、試合数における得点率は約64%でチームトップ。自身も「今までの自分からしたら良いほうだと思う」と話した。ただ、その一方で「けががなかったらどれぐらい取っていたんだろう」という本音ものぞかせた。
武藤の2点目を生んだシュートはポストに2度当たった。結果的にではあるが、あのシュートが入っていればハットトリック。興梠は「たぶん武藤の思いが伝わったんだと思う。ノッているヤツはああいうのがこぼれてくるから」と言って笑ったが、少しだけ悔しそうだった。
けがが治ったと思えば、ほかの箇所をけがする今季の流れ。前節・神戸戦(1△1)の前も今節の前も練習中に接触プレーで痛めていることも加えれば、まだ負のスパイラルを完全に抜け出したとは言えないのかもしれない。ただ、この試合で見せたプレー、前線で起点になりながらPKを含めてではあるが2得点を挙げたことは、2ndステージに向けて悪い流れを払しょくさせることを感じさせた。
鹿島での経験もあり、誰よりも1stステージでの優勝に満足せず、誰よりも年間王者にこだわっている興梠。試合後のセレモニーとスタジアム一周を経て、「またサポーターと一緒に喜びたいという思いは一段と強くなった」。その思いを2ndステージにぶつける。(菊地 正典)