佐久間采配がハマるハマる。7分に柏の輪湖の裏を狙って土屋がロングボールを入れ、松橋が輪湖をかわして伊東にクロスを合わせた場面は狙いどおりだった。また、リードされてからの65分に行った堀米、松本の同時投入とシステム変更にも選手が応え、阿部拓の同点ゴールにつなげた。63分、クリスティアーノに先制を許した場面では武富の動きに新井が引っ張られてシュートコースを空けてしまったが、それまでの守備ではレアンドロにほとんど前を向かせず、サイドからもクロスを入れさせず、結果的に柏のシュートを4本に抑えた。前半はスペクタクルな場面は少なかったが、勝ち点を巡る両者の鍔迫り合いに甲府の成熟を感じた。柏のスタイルが確立しているからこその対策のハマりやすさという面もあったが、監督就任後の6試合で4勝2分という結果を残した佐久間GM兼任監督の手腕と、それに応えた選手を称えたい1stステージ最終戦だった。
佐久間甲府の2ndステージは“優勝争いの夢を見ていいですか”と、少し大きく出たくもなる。一方、柏は今後、ACLのダイナミックな相手に対応しつつ、細かく対策をしてくるJクラブにも勝っていかなければいけない難しさがあるだろう。(松尾 潤)