サポーターの声援に後押しされ逆転勝利
一昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝(1△1。シーズン順位で徳島が上だったため、徳島が勝ち上がり)以来となるこの対戦。現状を打破するために負けられない徳島、J1昇格のためにも負けられない千葉。置かれている状況は違えど、両者とも絶対に負けられない一戦だった。
序盤、ペースをつかんだのは千葉。開始早々、FKのチャンスを得た千葉は中村が最高のクロスを上げる。大岩がこのボールを頭で合わせるが、ここは徳島のGK長谷川徹がファインセーブ。それでも千葉のペースは変わらず、谷澤のループシュートで千葉はCKを獲得すると再び中村が精度の高いクロスをゴール前に入れ、これを大岩が合わせ先取点を奪う。これで優位に立った千葉は危なげなく試合を運び、「相手が完璧に自分たちの対策をしていた」(長谷川悠)と徳島に攻撃の形を作らせず前半を折り返す。
これまでどおりであれば徳島はこのまま悪い流れを変えられず、ズルズルといっていただろう。しかし、この日の徳島は違った。そのきっかけとなったのがサポーターだった。試合前から始まった声援は開始早々の失点でもため息に変わることなく続けられ、後半に入っても本当の意味で“サポート”を続けた。そうした後押しを受けた徳島はここから躍動する。
67分に津田を投入し、[4-4-2]のシステムに変更。最前線で裏へ抜け出す動きが加わり、後半開始からエステバンと木村のダブルボランチにしたことで起点が増えた。これで押し込む形が増え始め、74分には広瀬陸のシュートのこぼれ球を長谷川悠が押し込み同点。さらに、87分には津田が飛び出し、GK岡本のクリアが中途半端になったところを長谷川悠が見逃さず再び津田へパスを送る。このパスを受けた津田が2シーズンぶりとなる得点を確実に決め、徳島が逆転。一昨季のJ1昇格プレーオフ同様、徳島に軍配が上がり、徳島は12試合ぶりの勝ち点3を掴んだ。(柏原 敏)