2分、CKで岩政が前線に上がっている間にカウンターから小松が決めた。北九州にとって最高の、岡山にとって最悪の幕開けとなったが、開始早々のゴールはさまざまな作用を引き起こすモノだ。今節のそれは岡山の勇敢さを奮い立たせるモノとなった。
「失点後の動きはすごく積極的で、『シュートまで』という意識を全員が持っていた」と千明は振り返る。その千明がどんどん縦へパスを打ち込んだことでチームに躍動感が生まれ、押谷が沈黙を破った。10分に三村のクロスに合わせると、32分には得意の左45度の角度から狙いすましたミドルシュートでネットを揺らす。エースの2得点で逆転に成功した岡山は勢いに乗り、41分にはCKから片山が押し込んだ。
しかし、岡山は「自分たちで非常に難しいゲームにしてしまった」(長澤監督)。後半も前半同様立ち上がりに失点を許す。小松がポストになって、前を向いた小手川が左足を振り抜き1点差に迫った北九州は、その後も力づくで攻めた。だが、ここからは岡山が持ち前の堅守を発揮して勝利を手繰り寄せた。
4試合ぶりの勝利を収めた岡山。反省材料も多い90分だったが、勇敢に攻守を展開したメンタリティーに浮上の兆しを見せた。(寺田 弘幸)