戦術的トライと戦力の見極めに注目
コスタリカ戦は3月の1次予選に出場したメンバーと新しい選手がほぼ半数という構成になるが、ここまでの主力で、明治安田J1である程度コンスタントに先発出場しているのは遠藤航、岩波拓也、大島僚太など数えるほど。その一方で喜田拓也や前田直輝らが先発に定着してきており、J2ながらGKの山田元気やDFの櫛引一起などもチームの主力として大きな成長を見せている。またJ3で戦うJ-22で「しっかりと成長が見て取れた」(手倉森誠監督)という井出口陽介と高橋壮也も選ばれた。また手倉森監督は浦和の1stステージ優勝に大きく貢献した関根貴大など、2列目に候補が多いことを前置きした上で「コスタリカに対して、どういう武器を選ぶかということで今回は前田を選んだ」と説明し、選ばれなかった選手にもコスタリカ戦をしっかり観て、自分が入ったときのイメージを求めた。
ここまでチームは1次予選を含め、守備のベースをしっかり構築しながら、いかにビルドアップして効果的な崩しに持っていくかを追求してきた。最終予選では相手のレベルも上がり、中盤の強度やカウンターの威力も大きく上がってくる。またA代表のコーチを兼任する手倉森監督は3月に就任したヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下で新たなスタイルを学んできており、「U-22にも攻撃の優先順位として縦への速さというモノをトライさせて、それができないときにタクティクス・チョイスをしたい」と語る。
手倉森監督はコスタリカを「前から来るときと引くときでけっこうメリハリがあるチーム」と評価。90分の駆け引きもある中でチームがどう攻守をオーガナイズして主導権を握っていくかは勝負のポイントになると同時に、チームの機能性を確認する意味合いは大きい。「最終予選の対戦国、そして本大会に向けての良いシミュレーションになる」(手倉森監督)コスタリカを相手に、戦術的なトライを進める中で新戦力をどう見極めるのか。先発起用だけでなく、メンバー交代にも注目したい試合だ。