イングランドの攻勢に耐え、ワンチャンスを生かした勝負強さ
なでしこジャパンは準々決勝・豪州戦(1○0)と同じ先発メンバーで臨み、ロングボールを主体に攻めるイングランドに対抗する。序盤は岩清水梓と熊谷紗希がピンチをしのぎつつボールを動かすが、徐々に日本もロングボールで応戦してしまい、単調な攻撃に陥ってしまう。しかしそれが先制点につながった。31分、阪口夢穂のフィードに抜け出した有吉佐織がイングランドの左SBラファティに倒され、PKの判定。キッカーの宮間あやはGKバーズリーの動きをじっくり見定めてゴール左にボールを流し込んだ。しかし39分、イングランドの右CKから混戦になり、守備に回った大儀見優季がホートンを倒したとして、今度はイングランドがPKを獲得。40分、ウィリアムズが決めて1-1となった。
後半はイングランドが攻勢に出る。62分、ダガンがペナルティーエリア内からシュートを放つと、クロスバーに当たり、日本は肝を冷やす。押される展開が続いた70分、佐々木則夫監督は岩渕真奈を投入。岩渕はボールを持てばドリブルでしかけ、相手の足が止まってきたこともあり、徐々にリズムが生まれた。決勝点は後半ロスタイム。右サイドから川澄奈穂美がアーリークロスを入れると、ゴール前に走り込む大儀見を警戒したバセットが右足でボールを触り、このボールがクロスバー右を叩いてゴールイン。ゴールラインテクノロジーによって決勝点が認められ、終了間際に2-1とした日本の決勝進出が決定した。
佐々木監督は「タフな試合になった。もっと自分たちのサッカーをできるかと思ったが、相手の勢いとシンプルなサッカーでそれができなかった」と振り返り、決勝に向けて「パワーがありシンプルなサッカーに弱い面もあるが、決勝の次のステージはない。思いっ切りサッカーを楽しんでほしい」と、選手の背中を押すように話した。