Feature 特集

浦和独走の理由を探る|独走の理由1

2015/7/4 11:32



攻守の切り替えで他チームを圧倒


 「ボールを奪われてからの切り替えでできるだけ速くボールを奪いに行く守備、あるいは前から行く守備は昨季も見られたと思うが、それをさらにシーズン前のトレーニングで強調してやっていきたい」

 これは今季の始動日にチームのテーマを問われたペトロヴィッチ監督の言葉だ。

 昨季から意識してはいたが、今季はより強く“攻守の切り替え”を浦和は意識した。それはデータにも表れている。ボール奪取からシュートまでの平均時間を見ると昨季の21.2秒から16.6秒と6秒近くも縮め、リーグでの順位も16位から9位に上昇した。ペトロヴィッチ監督の戦術は基本的に「ボールを奪ったら素早く縦。それができなければ後方からつなぐ」という攻撃だが、“ボールを奪ったら素早く縦”がより強調されたことが分かる。

 そしてより顕著なのがボールロスト後5秒以内に奪い返した割合だ。昨季も15.4%でリーグ2位という数字であり、ペトロヴィッチ監督の「昨季も見られた」ということになるが、今季は1%上昇してリーグ1位となった。攻守の切り替えが速く、奪ってからシュートまでが速い。相手から素早くボールを奪い返し、相手の守備陣形が整う前に攻め切る。それがリーグトップの39得点という数字にも表れた。ボールロストからの被シュートの割合も9.0%から6.4%に減っているが、これもボールを奪い返す意識がもたらした数字と言える。攻守の切り替えが速くなったことで攻守両面で良い結果を生んだ。

 昨季まではリトリートして[5-4-1]の形で“ゴールを守る”守備だったが、今季からは素早く攻守を切り替えて高い位置で奪う“攻撃的守備”へと変貌した。その変化が相手を寄せ付けずに無敗優勝した浦和の“強さ”だ。

EG 番記者取材速報

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