佐々木 則夫監督
素晴らしい選手を招集して良かったとつくづく思う
「(決勝・女子アメリカ代表戦について)本当に因縁の対決というか、4年前の決勝と同じく、尊敬する、われわれを非常に成長させてくれたアメリカというチームと再び女子W杯のファイナルを戦えることを光栄に思っている。アメリカというチームとは、お互いにリスペクトし合っているチーム。明日は両チーム、世界の女子サッカーの発展に寄与するような素晴らしい試合になればいいなと思う。手ごたえとしてはやってみないと分からないが、われわれのコンディションを含めた中では、非常にベストできている。良い状態でアメリカと対戦できる。コンディションはできている。自分たちのサッカーができれば、絶対に勝機はある。優勝と準優勝とでは全然違うことを、4年前に感じているから。
世界No.1のアメリカと2011年女子W杯前に2試合、親善試合をした。まだまだ力のないわれわれのようなチームを強化試合に呼んでいただいた。女子W杯前にも日本が大変な状況にも関わらず、また来日していただいて、親善試合をした。われわれが困難に立ち向かっている状況のときに、助けていただいた。そしてわれわれが成長してきた。試合から学ぶことが多かった。アメリカにも感謝している。そういう意味でもそういったチームがいつもファイナルで対戦する、運命を感じた。
2011年(の前回大会決勝に)にわれわれが何とか勝利をして、2012年(ロンドン五輪で)同じカードになって、そのときはアメリカの勝とうという思いを感じた。しかし2011年よりも2012年の方がわれわれの内容は悪くなかった。3回目の明日はもっと、われわれのサッカーをしながらアメリカと戦い、結果的にはわれわれが勝利するイメージで準備している。アメリカと対戦するモチベーションは、やはり他国と違う高いモチベーション。
アメリカの良さは組織的な要素。本当に勝とうという意識が高いレベルにあるチーム。われわれはどちらかというとパワーはないが、技術、そして選手間の連係・連動、そして切り替えの速さの3つの点は高いレベルで戦わないといけない。それはわれわれのほうが上だと思う。
4年前は、優勝しようと目標立てて、あれよあれよとファイナルまで来た経緯がある。しかし今回は(グループリーグ第1戦の)スイス戦から始まって、どういう道があるのかという計算をしながら、かつ、それをしっかりと計画もある程度立てながらできた。一戦一戦、邁進しながらというよりも、計算しながら戦ってここまで上がれたという経緯ある。2011年とはわれわれのチーム内部での構想は少し違う。しかし構想通り選手はよく耐えた。特に1点差でここまでよく来てくれた。それは2011年、2012年の経験を持った選手を招集して、厳しいときでも戦えるメンバーを整えて成し得たこと。選手と言うのは、ピッチだけではなくて、30数日、同じ屋根の下でチームをやっていく充実感、これがチームとしてはやはり両輪として動くもの。素晴らしい選手を招集して良かったとつくづく思う。
明日はたぶんアメリカの応援の方が多いのかな? でもそれもパワーに変えることのできるチームだと思う。いずれにしてもアメリカの戦い方、われわれの得意とする戦い方を、お互いに共有している感はある。しかし明日はとにかく日本に負けないという気持ちで来ると思うし、われわれもロンドン五輪で負けているというこのパワーで返していかないといけないという思いがある。アメリカがどんなサッカーをしてくるかというよりも、とにかく精神的にも負けないということに尽きると思います」