駒井が局面を打開して大黒が決定機を迎えたが、シュートはゴールマウスを外れた。この3分のシーンでスコアが動いていれば試合展開は大きく違っていただろう。14本のシュートを放った京都だったが、79分には大黒の蹴ったFKがバーに阻まれ、85分の有田のヘディングシュートは中林の好守に阻まれ、最後までゴールが遠か対する岡山に少ないチャンスを仕留められて勝利を逃した和田監督が「決定力」と言及したのも当然だろう。
岡山にとっても、2-0というスコアの印象とは異なる内容の試合だった。ピンチの数を考えれば、完封も手放しでは喜べない。ただ、攻守の歯車が徐々にかみ合いはじめていることは確か。竹田は「思い切ってシュートを打ったことが良い結果につながっている」とアタッキングゾーンでの積極性を語ったが、そのマインドはチーム全体が機能し始めたことで生まれている。片山は「それぞれがそれぞれの役割を果たしている感触があるので、チームとして前向きなプレーが増えているのかなと思う」と語った。
強い雨が降る中でも詰めかけた7,000人を超える観客とともに、Cスタで2カ月半ぶりに手にした勝利。後半戦を照らす光が岡山に射し込んだ。(寺田 弘幸)