■ツエーゲン金沢
強敵との対戦で試される金沢の真価
前節・北九州戦(1△1)は理想的な必勝パターンに見えただけに、「1-0で勝たないといけない試合」(原田欽)であり、勝ち点2を落とした印象が強い。中央を堅く閉める金沢は、サイドからの失点が多い。原田欽が言うように、「セカンドボールを拾われたあとの2回目のクロスに弱い」。京都の大黒は試合後に「(金沢は)クロスに対して人はいるが、マークに付けていない」と話した。ゾーンで守るため仕方ない部分もあるが、課題はチームで共有済みだろう。
前回の対戦(第14節・1△1)では悔しいドローに終わっただけに、千葉は高いモチベーションで金沢に乗り込んで来るはずだ。「ジュビロ戦(第17節・1●2)みたいに先に失点すると、ウチのスタイル的に苦しくなる」(作田)。ただ、「前回の対戦でやれていた部分もある」(森下監督)のも事実。磐田が完遂したような“金沢対策”を高い精度で再現できるチームは、極めて少ない。そして、それができるチームの一つが千葉だ。“強いジュビロ”同様、“強いジェフ”が金沢の前に立ちはだかるのか。それとも――。金沢にとって今後を占うビッグマッチだ。(野中 拓也)
■ジェフユナイテッド千葉
前節の戦いを継続し、3位浮上を狙う
前節の岐阜戦(3○1)ではひさびさに千葉らしい試合を見せ、今季初の逆転勝利を収めた。内容としては序盤から相手に先制点を与える苦しい展開だった。しかし、後半は前線からのハードワークが機能し、中盤で構える佐藤勇とパウリーニョの守備網が躍動。ボールを奪ってからの速攻で追加点もしっかり決めてみせた。特にネイツ・ペチュニクが奪った3点目ではFKから素早いリスタートを見せるなど、試合巧者ぶりも発揮。開幕当初に見せていた強さが戻りつつあることを十分に証明して見せた。
再び歯車がかみ合い出した千葉。後半戦最初の相手は前回の対戦(第14節・1△1)で引き分けた3位・金沢が相手だ。「間違いなくタフなゲームになる。3位で勝ち点がわれわれより1つ上ですし、彼らのホームでの試合だから」とネイツ・ペチュニクが話すように、勝ち点1差で一つ上の順位を走る金沢は一筋縄ではいかない相手だ。ただ、前節のような戦いを見せることができれば、勝機は十分。前節で負傷した中村は欠場濃厚だが、3位浮上を果たすためにもこの一戦は落とせない。(松尾 祐希)