したたかな大宮。慌てず札幌のスキを突く
開始早々に家長の裏抜けからチャンスを得た大宮だったが、これを生かせなかったことで札幌に主導権を明け渡す展開になってしまう。苦戦した前節・長崎戦(1○0)同様、早めに高い位置を取る相手ウイングバックに出されるボールへの対応が後手に回り、スライドの過程で生まれたスペースを使われることで押し込まれた。「最初は良い入りができたけど、相手がボールを握る時間帯にウチらの守備がうまくハマらなかった」(横山)。結果としてサイドを起点に2点を決められ、苦しい展開を強いられた。
42分に清水慎の突破から家長が反撃の1点を決めていなければ、より難しい試合になっていたはずだ。1点差で迎えた後半は一転、大宮がゲームを支配する形になった。「前半終了間際、サイドからのクロスで得点したことによって息を吹き返した。後半はわれわれがもらったスペースをしっかりと使って、相手を引き出してしっかりとプレーできていた」(渋谷監督)。
札幌がやや後方で構える形になったことで、大宮は後ろから一つずつ外して前に運ぶ得意の形を出せるようになる。60分に「数的優位をどこに作るかを考えながら自由に動いて、数的優位だと思った瞬間にスピードアップしてスキを突く意識はしていた」という横谷が同点ゴールを挙げると、75分には左サイドの崩しから最後は和田がプロ初得点となる決勝ゴールを流し込んだ。
大宮は終盤、大屋を投入して[4-1-4-1]にシフト。「しっかりとプレッシャーに行く[4-1-4-1]ができた」と渋谷監督。新たな“締め”の形も成功を収め、後半戦初戦で勝ち点3をもぎ取った。(片村 光)