横浜FCはチーム得点王の大久保をベンチスタートとし、黒津を第17節・岐阜戦(3○2)以来の先発で起用。ミロシュ・ルス監督は「黒津と小池、小野瀬のスピードを生かしたかった」と言うが、そうした場面はほとんど見られなかった。前半はC大阪のゲーム。長いサイドチェンジから丸橋が左サイドを制圧し、次々にゴール前へ。同サイドのパブロにもう一段のアイディアがあれば、またフィニッシャーの田代がもう少しフィットしていれば、前半で複数得点していておかしくなかった。
南の好セーブもあって無失点でしのいだ横浜FCは、小池と小野瀬の左右を入れ替え、「ウチのボランチを一枚押し上げて相手ボランチに自由にやらせないようにした」(寺田)ことで、後半は危険な場面が激減。逆にカウンターでゴール前まで迫るシーンも作り始めたが、決定機には遠く、シュートもミドルシュートが多かった。雨で水たまりのできたピッチにロングボールが多くなり、ボールが両ペナルティーエリアを大きく往復するわりにはどちらも相手ゴールを脅かす場面は少なく、試合はこう着。C大阪のベンチにはこうした流れで生きるジョーカーは不在だったし、ルス監督は大久保投入を79分まで引っ張った。両者ともに前節は0-0で、守備は堅いが攻撃に課題を抱えた状態。戦力で勝るC大阪が前半に試合を決め切れなかった以上、2戦連続のスコアレスドローも必然だったのかもしれない。(芥川 和久)