前回対戦(第14節・1△1)の際、金沢は試合開始から千葉のパワーに押され、決定的なピンチを招いた。そのため金沢にとっては試合の入りが大切だった。
この日の金沢は前回の反省を生かし、セーフティーにロングボールを多用しながら、落ち着いて試合に入った。そして狙いどおりの“良い守備から良い攻撃”も体現した。32分には玉城のパスを受けた清原がクロスを上げ、秋葉が頭で合わせる決定機もあったが、モノにできず。千葉は41分にこぼれ球を拾ったパウリーニョがミドルシュートを放つが惜しくもバーの上。千葉は前半、金沢の倍となる6本のシュートを放った。
後半になると千葉が幅を取り、高いポジション取りで金沢を押し込んでいく。金沢のブロックの外でボールを回し、大きなサイドチェンジも効果的に使いながら穴を探した。粘り強くスライドする金沢の守備組織に対し、ギャップを突く動きやネイツ・ペチュニクの強さで打開を図る。金沢が時折カウンターをしかけるも、その芽はことごとくパウリーニョが摘み取った。69分、右CKを金井がヘディングで合わせたものの、左のポストに嫌われた。
千葉は結局最後まで金沢の強固なブロックを攻略できなかったが、主導権は握っていた。ただ、いくら持たせても最後にゴールは割らせない。そんな“堅守”を金沢が3試合ぶりに取り戻したのも事実。両チームとも、ここで得た勝ち点1を後半戦に生かしたい。(野中 拓也)