■ガンバ大阪
課題は明白。甲府の堅守をこじ開け、最後に決めろ
2ステージ制ならではの独特の立ち位置で、三冠王者は2度目の開幕を迎えることになる。「1stステージを獲れなかったのは厳然たる事実」(岩下)。2ndステージ制覇に向けて、気持ちを切り替えている一方、年間最多勝ち点獲得という目標に向けて追う立場にあることも忘れてはいない。ここからの6連戦では開幕ダッシュと、現在、9差離れた浦和との勝ち点差を縮めることも重要なミッションとなる。
ACLで8強に勝ち残り、1stステージも4位。“二足のわらじ”を履いたチームの足取りは決して悪いモノではない。ただ、1stステージの終盤4試合を1勝2分1敗で終えたことが、チームののど元に小骨のようにひっかかっている感じは否めない。「甲府は簡単な相手じゃない。得点力は1stステージ終盤の課題でもあるので、そこを打ち破りたい」(長谷川監督)。1stステージ最終戦・山形戦こそ、宇佐美のハットトリックで3-1と快勝したものの、前線がいち早く“梅雨入り”していたG大阪にとって、佐久間監督就任後6試合でわずか2失点の堅守・甲府は格好の試金石になる。2週間の中断期間で指揮官が求めて来たのは“フィニッシュの精度”と“2列目の得点力アップ”だ。2トップの個で押し切るのが理想だが、いかに阿部や倉田らが攻撃に厚みを持たせられるかが課題。レベルこそ異なるものの、中断期間には阪南大との練習試合であえて、相手に[3-4-2-1]を採用してもらうなど、甲府を崩すイメージも共有して来た。
2nd第2節以降は曲者が待ち受けるだけに、復調著しい甲府が相手とは言えど、勝ち点3を勝ち取りたい。欲を言えば、前線の停滞感を払しょくし、“梅雨明け宣言”といきたい一戦だ。(下薗 昌記)
■ヴァンフォーレ甲府
危機感と自信を良いバランスで保ち、難敵に立ち向かう
コカ・コーラゼロのCMに華々しく出演するG大阪に、ドリンクを供給してもらっているサントリーのCMに起用されそうもない甲府が挑む2ndステージ開幕戦。甲府が、監督交代後の4勝2分の良い流れをつなげられるかどうかが焦点になるが、中断期間2週間の前半は体調不良の選手が何人も出た上に、長雨でピッチの状態が悪く、思ったような練習ができなかった。後半1週間でコンディションを上げつつG大阪対策を行ってきたが、不安は小さくない。佐久間監督は、「(良い流れを)リセットしたようで怖い。コンディションがバラバラで上がり切っておらず、それでうまくいかないとズルズルと行ってしまう危機感がある」と話す。だが、故障の痛みと戦いながら試合に出続けてきた阿部翔は、「中断期間は2週間なので流れが途切れた感じはしない。体力とフィジカルの維持はできていると思う」とポジティブだった。監督交代後もバレーが2度、試合前半に負傷交代するアクシデントを乗り越えて来ている。危機感と自信を良いバランスで保ってG大阪戦に臨みたい。
攻撃面ではバレーが故障明けで先発の可能性が低く、前線で起点を作ることが難しくなりそうな展開が予想される。経験を積みながら自信を高めるルーキーの伊東と阿部拓のコンビで局面を打開できるか。また今季、G大阪から甲府に完全移籍したGK河田は、「(新スタジアム前)ラスト万博に間に合って良かった。甲府相手に同点なら相手は焦る。失点に気を付けて、最後までもつれる試合にしたい」と粘り強く戦う覚悟。厳しい残留争いが続くが、後半戦7勝が残留の最低ノルマと予想する佐久間甲府。1stステージ4位のG大阪から価値ある勝ち点3をもぎ取りたい。(松尾 潤)