この日の千葉は群馬のハードワークを前に、中盤でボールを失うシーンが目立った。攻撃でも効果的な速攻を相手にしかけられ、リズムをつかみ切れない。32分には低い位置で群馬にボールを奪われると、カウンターから江坂にネットを揺らされた。その後もギアが入らない千葉は63分にネイツ・ペチュニクのゴールで一度は同点に追い付く。しかし、74分に吉濱の左足から勝ち越し弾を許し万事休す。
群馬は「終盤に千葉サポーターを背にして守ると相手のパワーも増す」(松下)ため、試合開始前にサイドをチェンジ。後半は群馬サポーターの声援を背に戦い、勝利を収めた。
千葉はミスが目立つ戦いぶりで、次節の磐田戦にも不安を残す試合内容だった。ただ、千葉にとって加入後即先発で起用された二人のプレーは明るい材料。CBに入った富澤はビルドアップの精度を飛躍させ、最前線のアン・ビョンジュンはゴール前に入り込む迫力をもたらした。実際に富澤が右サイドへ大きく展開したところから、アン・ビョンジュンが開始早々に決定機を迎えるなど実力を証明。J1昇格へのラストピースとして獲得した二人に関しては間違いなく大きな収穫だ。(松尾 祐希)