攻勢を続けた名古屋。必然の逆転劇
2点差をひっくり返しての大逆転勝ち。試合後の監督会見に姿を見せた西野監督は、開口一番に「痛快です」と言い放った。
試合を動かしたのはG大阪。8分、大森が豪快なミドルシュートを突き刺し、30分にはカウンターの流れからパトリックが頭で追加点をねじ込んだ。敵陣でテンポ良くボールを回し、相手のブロックを崩しつつあった名古屋にとっては、好機の場面をシュートで終われず、前線に攻め残るパトリックと宇佐美を起点に鋭いカウンターを受ける展開。押し込みながらの0-2というスコアは、堅守・G大阪の“術中”にも思えた。
しかし、前半を終えた両選手たちの心中は、この数字とは真逆の感情。今野は「相手の中盤で前向きに持たれてサイドに振られて…。前半から結構イヤな感じはあった」と違和感を振り返ったが、対する名古屋のロッカールームにネガティブな空気は一切なかったという。小川が「逆転できる感じはあった」と振り返ったのも強がりではない。後半は闘莉王のオーバーラップも加わり、圧倒的にボールを保持する名古屋が圧力を掛けていく構図はさらに強まった。
そして49分、敵陣深くの混戦から永井がゴールをこじ開けると「あの1点がその勢いを加速させてくれた」(西野監督)。GK東口の神懸かり的なセーブもあって同点ゴールは75分まで待たなければならかったが、CKから得たPKを闘莉王が決めて同点に。81分には永井が高い位置でボールを奪い、最後は川又がショートカウンターを完結させた。
継続の賜物であり、必然の結果。アグレッシブに攻め続けた名古屋が、痛快な逆転勝利を果たした。(村本 裕太)