リーグ後半戦はいきなりの3連敗。前半戦をわずか3敗、8戦無敗で折り返した“負けない札幌”がつまずいている。前々節で大宮に、前節でC大阪に敗れたのは「妥当な部分もある」(バルバリッチ監督)が、今節の相手・北野監督に「完勝」と言われてしまったこの讃岐戦は、手痛いと言うしかない。
そして気になるのは負け方だ。戦術であるプレッシングはロングボールでかわされ、「サイドの選手の背後を取る狙いだった」と讃岐の我那覇が言い、失点も前半戦の課題だったリスタート時の守備のほころびから。大黒柱・都倉の左足も常にケアされた。
前半戦の札幌は、シーズン序盤にガッチリと戦術を固め、能動的なプレッシングで常に主導権を握り、負けない戦いを重ねてきた。ただし、常に主導権を握ったことで、その長所、短所、スキをすべてオープンにしながら戦ってきたとも言える。この点は、対戦2順目に入っていきなり黒星続きになったことと無関係ではないだろう。スタイルが明確な守備戦術は研究され、スキを突かれる。今後の戦いでは戦術の幅を広げることはもちろん、セットプレーなどディテールの改善が絶対的に求められる。外国籍選手枠は埋まっているため、“新たなスパイス”でテイストに違いを生むことは難しい。「大事なのは自分たちのサッカーをやること」と指揮官は常に口にするが、相手の包囲網を上回る策が求められそうな現状でもある。(斉藤 宏則)