清水にとっては「これでも勝てないのか」と落胆する内容となった。3バックのセンターにカルフィン・ヨン・ア・ピンを起用した清水は、その起用が当たり、名古屋の1トップ・川又に前を向かせず、前半を無失点に抑えた。そして、勝負の後半に狙いどおり先制。「田坂ヘッドコーチから、『相手はセットプレーのときに集中していない』という話を聞いていた」(河井)と、練習から取り組んでいた大前のクイックリスタートに河井が反応。右サイドに流れてクロスを上げると、ピーター・ウタカが飛び込んだ。さらに清水にとって追い風となったのは、53分の闘莉王の退場。リードをしている状況で、一人多いというおまけが付いた。
しかし、ここから試合が混沌となる。セットプレーの駆け引きからウタカが矢野を倒してPKを献上。65分に同点に追い付かれたが、5分後にウタカの個人技で突き放す。だが、清水はそこから畳み掛けることができず、80分、直前に交代で入っていたノヴァコヴィッチに再び同点ゴールを許した。
先制点を奪った試合で、勝率が5割を切っているのは新潟と清水のみ。勝てる試合を落とした結果が低迷につながっている。これで清水は年間最下位に転落した。(田中 芳樹)