ネルシーニョ采配ズバリ。終盤の速攻で仙台を攻略
特に前半は、鈍い展開だった。中3日での試合が続いた2ndステージの3試合目。もちろん両チームともコンディション調整には細心の注意を払って臨んではいただろうが、この一戦における運動の質と量の低下は否めなかった。
サイドチェンジを生かした攻撃によって神戸がボールをうまく動かしていたとは言え、ネルシーニョ監督が「攻撃のスピードが足りず、裏への動き出しが少なかった」と自ら認めたように決定機はなかなか作れず。仙台もアグレッシブに前に出るというより、構えて耐える守備で対応する時間が長かった。
重い時間が経過する中で、押されながらも「焦れずに良い守備ができていた」(渡部)仙台が好機をつかむ。55分、3連続でCKを得ると、こぼれ球をキム・ミンテが押し込んで先制点を決めた。
その後、60分に神戸ベンチが動く。ネルシーニョ監督は「縦へのスピード、裏への飛び出しを進めてほしいと要求して」小川と渡邉を同時にピッチに投入。森岡をボランチに下げ、縦の速攻を増やす策に出た。
すると両チームが消耗した終盤に、この交代が効く。73分に神戸が相手ペナルティーエリア内までパスを通したことでPKを獲得し、渡邉が同点ゴールを決めた。さらに75分、勝ち越したい仙台がセットプレーで前掛かりになっているときに、カウンターから高橋峻が3試合連続となるゴールを決めた。
仙台も途中出場の選手が攻撃に勢いを与えるが、こちらは相手ゴール前でなかなかパスのタイミングが合わず、試合終了。神戸が逆転勝ちを収め、2ndステージ負けなしを継続した。(板垣 晴朗)