甲府の佐久間監督は「前半に関しては、ほぼ湘南にペースを握られているような状況だった」と振り返った。その言葉どおり立ち上がりに橋爪が三竿との競り合いから決定機を作った場面以外に甲府にチャンスはなく、前半は湘南の時間帯だった。だが、前線にバレーを残した状況でGKを含めた10人でゴール前に壁を作ると、湘南の攻撃を完全にシャットアウト。「0-0で後半を迎えることができたことが一番大きかった」と指揮官が語るとおり、甲府の理想的な展開で前半を終えた。
すると55分に阿部翔のクロスにバレーがニアで反応して先制。その後は再び守備を固めながらカウンターでけん制し、64分にはPKで追加点を奪って、甲府が4試合ぶりの勝ち点3を手にした。
一方、湘南としては、前半の良い時間帯に決め切れなかったことが最後まで尾を引いた。重要視していた先制点を先に奪われたことで「相手のプランにハマってしまった」と菊地。終盤はメンタル的にもフィジカル的にも厳しい試合となり、最後まで1点が遠かった。再び課題となったアタッキングサードでの構成力を見直し、下を向くことなく前を見続けることで、次の試合に向かっていきたい。(林 遼平)