G大阪に試練。またも2点差を守り切れず
「また負けの味がする試合をしてしまった」。3試合連続得点中のパトリックの感想が、この日の試合展開を物語っている。勝ち点1を得たのではなく、勝ち点2を失った痛恨の一戦。前節・名古屋戦(2●3)の敗戦から立ち直りかけていたG大阪は、2点の先行を守れず、土壇場でまたも躓きを見せた。
2-0は危険なスコア――。前節、今季ワーストの3失点を喫し、痛恨の逆転負けを喫したG大阪は5分に宇佐美のクロスをパトリックが頭で合わせて先制点。理想的な試合の入りに成功した。「前半は良い感じでやれていた」(遠藤)。夏場の連戦とあって、両チームがややペースダウンした展開で前半は進んだが、G大阪は攻め急ぐことなくボールを支配しながら試合の主導権を握っていった。68分には倉田のミドルシュートが宇佐美に当たって入り、ラッキーな2点目。2-0――。名古屋戦で得た教訓を生かすには恰好の展開。「名古屋戦ほど(攻撃を)受けている感じではなかった」と岩下が振り返ったように、チームは自信を持ちながら相手の攻撃をはね返し続けていた。
ただ、連戦を考慮してパトリックをベンチに下げたことでやや推進力を欠いたチームは徐々に守勢に回る時間帯が増えていく。痛恨だったのは83分の対応だ。「人数がそろっているのに相手に行けていない」と東口は振り返ったが大森がサイドから中央へのパスをあっさりと許すと、ラフィーニャがボールを受けた局面でG大阪の守備陣は4人。人数がそろっているにも関わらずブラジル人ホットラインにあっさりと裏を突かれて失点を喫してしまう。
前節、大逆転負けを喫した指揮官が87分に切ったカードは守り切るカードではなく、「バランスを見ながらもう1点取る」という阿部の投入だったが、攻守において不振から抜け出し切れていない背番号13の投入はカンフル剤にはなり得なかった。
そして後半ロスタイムには遠藤が与えたFKから中村がパーフェクトショット。三冠王者が今季最初の試練に苦しんでいる。(下薗 昌記)