今節は「大分総力戦」と銘打ち、年1回、クラブが県民を無料招待する大一番。最下位に沈んでいた大分が、1万5000人以上の観客を歓喜に沸かせた。
立ち上がりは群馬の勢いに押された。前線4枚の個人技に手を焼き、後手に回った場面もあったが、組織的な守備で辛抱強く対応。ピッチ内で修正を図り、攻撃の軸となっているボランチ坂井とトップ下の吉濱を抑え、徐々に流れを手繰り寄せた。
攻撃では高松にボールを集め、群馬のディフェンスラインをじりじりと下げることに成功。左右からクロスを放り込み、多少単調になったきらいもあったが、ことごとく競り勝つ高松のポストプレーに松本昌や兵働らも絡み、厚みのある攻撃を繰り出した。
スコアが動いたのは46分。兵働の正確な左足から送られた右CKを、高松が見事なヘディングシュート。クラブのJ2通算500得点目というメモリアルゴールで先制を飾った。
続けざまに55分、右サイド高い位置でボールを奪った西から三平がつなぎ、ゴール正面で待ち構えていた為田が落ち着いて蹴り込み追加点を挙げる。 群馬が77分に[4-1-4-1]にシステム変更して追撃を狙うと、大分はシンプルに最終ラインの枚数を増やし、リードを守り切って勝利。20位に浮上した。
ハードな九州アウェイ2連戦で疲労の隠せなかった群馬は連敗。ホームでの立て直しに期待したい。(ひぐらし ひなつ)